上品なグレーの衣装を身に纏い再登場した≠MEが続いて披露したのは、シンデレラにはなれないモブの心情に寄り添ったミディアムバラード調の最新曲『モブノデレラ』。本楽曲はツアーのセットリストの中でも重厚感がある楽曲であり、多くの観客が息を呑み聴き入っていた。誰しもが抱える劣等感や虚無感にあえて目を向けたこの楽曲のメッセージが、リリースから約3か月が経った今も多くの人の胸に響き続けていることを肌で感じた。
その後、『秘密インシデント』『す、好きじゃない!』『はにかみショート』『初恋カムバック』『まほろばアスタリスク』と楽曲を続けて披露し、船でアリーナを行き交いながら観客の近くでパフォーマンスを届け、ラストは永田詩央里がセンターを務めた楽曲『ごめん、マジで』で本編を締めくくった。

アンコールは『ヒロインとオオカミ』からスタート。「ちゅるりら ぱぴぷ」というキャッチーなワードの大合唱で場内は多幸感で包まれ、続く『君はスパークル』でエモーショナルさがMAXになる一方、≠MEと共に巡ってきた航海の終わりにどこか寂しさが漂っていた。そんな中、MCパートでは9月20日(土)、21日(日) 千葉県・LaLa arena TOKYO-BAYにて≠ME 全国ツアー2025「We want to find カフェ樂園」追加公演の開催がサプライズで発表された。航海がまだ続くことに会場中に歓声が響き渡り、蟹沢は喜びの思いを「私たちの終わりたくない気持ちが届いてしまったかのように、ありがたいことに追加公演が決定しました!初めての会場ですけど、みんな、ツアー終わらないよ!!皆さんがこうやって足を運んでくださったり、配信を観てくださる方がいるからこそ私たちが走り続けられるので、9月に皆さんとの約束一緒に作ってくれますかー!カフェ樂園の秘密解明してくれますかー!皆さんとの思い出を作れること、楽しみにしています!」と語る。これからの≠MEに更に期待が高まるなかで、最後は『ラストチャンス、ラストダンス』で幕を閉じた。
