2025.06.29 公開
ここで、自身の名前の由来にもなっている鈴鹿サーキットで撮影されたインタビューVTRへ。約8年間の活動を振り返り、最後に応援団の恰好で日向坂46にエールを送る様子が流れると、ゴールドのドレスに着替えた富田がひとりステージに登場。思いをしたためた手紙を読み上げる。

「改めまして、日向坂46の富田鈴花です。伝えたい気持ちが沢山あって、まとまらなくって、、手紙で読ませていただきます。
あるとき、卒業を決めた先輩から『卒業をした後のことは考えているの?』そう聞かれたことがありました。その時私はなにも思い浮かばなくって、今が楽しかったらそれでいい、今が今であることが幸せだと感じていました。でも少し時間が経って、私にとって大きな人生の転機が訪れました。いつの日からか、自分のやりたいことがはっきりと見えるようになって、でもそれは卒業を考えることとはまた違うことなのかな、と思いつつも卒業という言葉がぐるぐると脳内を巡るような時間が続き、葛藤していました。だけどやっぱり心の底から『やりたい!』というこの尊い気持ちに嘘はつきたくない。そう思い、一年前くらいから卒業をさせていただきたいと相談をさせていただきました。未来が見えていない中で一歩を踏み出すことはとてもとても怖くて、今でもちょっと怖くて。でも例えそこが暗闇でも、今の私になら乗り越えられると、そう思い決断をしました。ファンの方には突然のことのように感じた方がほとんどだと思います。けれど、私が長い間沢山悩んで決めた結果です。アイドルを始めた頃、自分が自分であることに嫌気が差して、誰かになりたいなと強く願ってしまった日もありました。でもそんな自分がもがきながらも愚直に取り組む姿をきっと誰かが絶対に見てくれていました。

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