アイドルの聖地・池袋サンシャインシティ噴水広場には、ライブが始まる1時間前から多くのファンが詰めかけていた。
1階から4階まで、男女問わず幅広い層のファンが、生田衣梨奈のメンバーカラーである黄緑のサイリウムを掲げる。7月8日の日本武道館公演をもって卒業する生田にとって、これが最後の噴水広場でのライブだ。期待感と、少しの寂しさが会場を包む中、定刻の17時ちょうどにライブがスタートした。



オープニングは新曲『気になるその気の歌』。往年のモーニング娘。を彷彿とさせるハッピーなサウンドとダンスに、会場は一気に最高潮の盛り上がりを見せた。「その気になればなんとかなるもんさ その気を抜かないで」という歌詞は、生田自身のこれから、そしてメンバーたちへのエールのように、サンシャイン中に響いた。




MCでは、メンバーが一人ずつ自己紹介を行い、生田は「卒業が近づくにつれて、寂しいというよりも。みんなを楽しませたいという思いが強くなっていきます!」と、率直な思いを語り、そのまま次の楽曲へと進んだ。
2曲目もニューシングルから『明るく良い子』。激しいロックチューンでありながら、「明るく良い子ってだけじゃない」というアイドルの多面的な姿を描いたナンバーだ。万華鏡をモチーフにしたフォーメーションダンスは、1階のファンはもちろん、上階からも違った角度で楽しむことができたはずだ。





生田の「声出していくよ!」という声とともに、『Wake-up Call~目覚めるとき~』、『浪漫 ~MY DEAR BOY~ (23 Ver.)』と畳み掛け、ラストナンバーに『気になるその気の歌』をもう一度披露して、ミニライブは終了した。
開演前に感じていた寂しさはすっかり消え去り、終演後の会場はハッピーな空気感に包まれていた。「楽しませたい」と生田が語ったように、湿っぽい雰囲気は彼女には似合わないのかもしれない。7月8日、生田なりの、今のモーニング娘。なりの武道館公演が観れることに期待が高まるばかりだ。