10人組アイドルグループ・高嶺のなでしこが、2025年5月14日(水)に東京・LINE CUBE SHIBUYAで『高嶺のなでしこ 東名阪ツアー 2025 – Spring Ride –』の千秋楽を迎えた。
ツアーは5月6日(火・祝)に愛知・岡谷鋼機名古屋公会堂 大ホールで開幕し、9日間で愛知・大阪・東京の3都市を巡った。
東京公演はニコニコ生放送でも生配信され、ステージには春らしい花をかたどった装飾が施された。
『高嶺のなでしこ 東名阪ツアー 2025 – Spring Ride –』(C)林晋介・星野耕作 画像 2/8


メンバーは「僕は君になれない」のMVで着用していた紺色をベースにセーラー服風の衣装で登場し、ライブ本編が始まった。
平日にもかかわらず詰めかけた1,700人のファンのボルテージは高く、「恋を知った世界」では大音量のコールが響いた。
「病名恋ワズライ」ではあざといダンスで魅了し、「センパイ。」では個々のソロパートでメンバーの名前を呼ぶ一体感が生まれた。
「月曜日の憂鬱」では軽やかなダンスで空気をヒートアップさせ、「美しく生きろ」「革命の女王」「アドレナリンゲーム」「決戦スピリット」と疾走感のあるキラーチューンを連続で披露した。
暗転後、メンバーカラーの照明とナレーションで、メンバーがそれぞれの言葉でファンへの感謝の思いと3年近くの軌跡を伝えた。
再びステージに集結したメンバーは水色の新衣装で、新曲「アイドル衣装」を披露した。
この曲は5月28日(水)に配信がスタートする予定で、オンリーワンのアイドルとして見つけてほしいという思いをつづったキュートな楽曲となっている。
『高嶺のなでしこ 東名阪ツアー 2025 – Spring Ride –』(C)林晋介・星野耕作 画像 5/8

続いて「乙女どもよ。」「女の子は強い」と正統派のアイドルソングを披露し、ロックからキュートまで表現できる振り幅の広さを見せた。
新衣装はデザインが3パターンに分かれており、細かなアクセサリーまで見どころがあってファンを飽きさせなかった。
「メランコリックハニー」「私より好きでいて」は撮影可能タイムとなり、メンバーは客席に降りて至近距離でファンサを行った。
「私より好きでいて」のエンディングでステージ上センターの松本が指でハートを描き、「みんなはももなのこと好き?」「好きって言って!みんながだ~いすき」とかわいいアピールでファンを煽った。
「Cute for life」を全員でパフォーマンスし、松本の「私とKissしてくれますか?」のセリフには大きな歓声が上がった。
その後も「小悪魔だってかまわない!」「推しの魔法」「可愛くてごめん」とライブが進むにつれ、ファンもコールやクラップで掛け合いを楽しんだ。
本編ラストとなる「ファンサ」でクラップとコールのボリュームは最大級に達し、ステージと客席はこの熱い時間をかみしめた。
アンコールではアクティブなTシャツ姿で再集結した10人が「初恋のひと。」を披露し、終盤に至ってもファンの声量は衰えなかった。
星谷は「ツアー中、みんな(ファン)のことを無意識に考えちゃうことが増えました」と感謝の気持ちを伝えた。
来たる8月7日(木)に3周年を記念した「3rd ファンミーティング」を豊洲PITで開催することが告知され、ファッション雑誌「LARME」とのタイアップ企画や、高嶺のなでしこBeReal.公式アカウントの開設も発表された。
籾山の「最後にもっともっと大きな声で盛り上がりたいんですが、声出せますかー!?」という煽りから、全員での「I'M YOUR IDOL」のパフォーマンスで2時間のライブを締めくくった。
『高嶺のなでしこ 東名阪ツアー 2025 – Spring Ride –』(C)林晋介・星野耕作 画像 7/8

ラストに籾山が「これからもたかねこちゃんとの旅を一緒に続けてくれたらうれしいなって思います。そしてもっと大きくなって、幕張で皆さんに会えるように頑張っていきたいです」と、グループ史上最大規模となる3周年ライブでの再会を誓った。
シンプルなステージで、時に格好よく、時にかわいいパフォーマンスでファンを魅了し続けた10人。
5曲連続配信リリースに、「LARME」とのタイアップ企画の始動、6月には広州・上海でのワンマンライブも控えており、今年の夏もいっそう熱くすべく、彼女たちの挑戦は続いていく。
(Photo by 林晋介・星野耕作/Text by 大宮高史)
