──続いては、桜花さんお願いします。
末永桜花 わたしも『告白心拍数』は、アップテンポな楽曲というのが第一印象でした。でも歌詞を読んだときに、とても直接的な表現になっているから、「気持ちを乗せて表現しやすいな」と思いました。もちろん、受け止めた人それぞれに解釈を深めていける楽曲も魅力だし、そういう曲も好きですけど。ストレートな歌詞のほうが、気持ちはノセやすいです。
──とくに胸に響いた歌詞の一節があれば教えてください。
末永桜花 「はっきり言わなくちゃ伝わらない I love you!」のところです。その言葉って、まさに一番ストレートな表現じゃないですか。ファンのみなさんに向けて、たまに「私たちにしっかりと愛を伝えてくれないと、愛が届いているのかわからなくなるよ」と言っているように、愛はしっかり伝えたほうがいいなと、この曲を通して思いました。
──茉椰さん、最初に『告白心拍数』を聴いたとき、どんな風に感じました?
菅原茉椰 初めて楽曲を聴いたときから、「これは筋肉痛になるくらい、久しぶりに踊りをメインにした楽曲になる」と感じました。『好きになっちゃった』『愛のホログラム』に続いて、今回も振り付けをCRE8BOYさんが手がけてくださいました。前2作は、綺麗に魅せる印象が強かったですけど。『告白心拍数』はとてもダイナミックな、ダンスのSKE48という姿を見せていける楽曲に仕上がりました。しかも、私たちの世代でダンスのSKE48の魅力を魅せるのにピッタリの楽曲にもなりました。
──衣装も、パフォーマンスしやすいスタイルになっていますよね。
菅原茉椰 普段はヒラヒラとしたかわいいスカートなどの衣装が多いですけど、SKE48には珍しいパンツスタイルにスニーカーという、まさに「ダンスを踊りますよ」という衣装になっています。普段のレッスンのときはみんなパンツスタイルにスニーカー姿のように、レッスン着に近い感覚になれるといいますか。ステージ上の私たちはかわいさや元気な姿を観てくださる人たちにアピールしていくことが多いんですけど、レッスン場でのメンバーのパフォーマンス姿って、歌やダンスのみへ集中しているからクールで格好いいんです。この衣装を着ていると、そのときと同じ気分になるせいか、いつも以上に格好いい一面を感じられると思います。しかも『告白心拍数』の振りは、ストレートな歌詞に合わせて動きを急にピタッと止めたり、目線もキッと一直線で見つめるなど、力の籠もった振り付けだから、いつも以上に格好良さが増して見えるんじゃないかと思います。わたしも脈拍ダンスをしているとき、脈拍は感じてないです。それには理由があって。つい力強く腕を握ってしまうから、脈の動きがわからなくなるんですよね(笑)。