2024.03.11 公開
谷本の「つばきファクトリーの楽曲の世界を、より深くお楽しみ下さい」という言葉通り、
いつもとは違った世界観に惹き込まれ、その楽曲の持つ新しい魅力に気付いてく。
まさに公演名の『Realize』を実感するターンだ。
いつもと違うバンド演奏という付加価値はもちろんだが、これもメンバーたちが
充分な歌唱力と表現力を備えているからこそ、魅せられるパフォーマンスなのだろう。
最後の『光のカーテン』では、1番を新沼がソロでパーフォーマンスし、
2番からは各メンバーが順番に登場。ラストは新沼を囲むようにメンバーが円を作りあげ、
卒業を控えている新沼を送り出すような演出となっていた。
アコースティックVer.の演出を終えたメンバーは「緊張した」と口を揃え、
率直な思いを吐露する。しかし、その表情は安堵だけでなく、どこか達成感に満ちていた。
ここから7周年記念ライブらしく、メジャーデビュー当時を振り返るトークがスタート。
秋山は全国各地を巡ったライブハウスツアーが思い出深いと懐古。
ライブハウスツアーを経験したことのないメンバーが
「やってみたい!47都道府県行きたい!」と声を上げると、会場のファンからは大歓声が起こる。
また、バンド演奏でライブができることに感謝しつつ、
八木は「欲を言っちゃうとオーケストラともやってみたい!」とさらなる野望も告白。
これに乗っかる形で、福田も「つばきのメンバーが楽器演奏を披露するのも面白いかも」と笑顔
を見せていた。
リーダーの新沼が「今日はメジャーデビュー記念ライブではありますが、
インディーズ時代から歌い続けている大切な曲もたくさんあります。
続いては、インディーズ時代のこちらの曲をお送ります」とコメント。
懐かしい雰囲気に包まれたなか、『私がオバさんになっても』
『17才』『キャベツ白書~春編~』といった、メジャーデビュー前にパフォーマンスをして
いた楽曲をメドレースタイルで披露していく。初期メンバーである新沼と谷本の歌い出しで
メドレーが始まる演出は、結成当初から応援しているファンにとっては、メジャーデビュ
ーまでの⾧い道のりを思い出さずにはいられない時間となったことだろう。
その後はバンドメンバーの紹介を経て、ライブ後半戦へ。
『涙のヒロイン降板劇』『七分咲きのつづき』を歌い上げ、豫風が
「盛り上がる準備はいいですか~?」とファンに呼びかけ、
谷本が「タオルの準備いいですか!?」と煽ると『断捨 ISM』がスタート。
ドラムのフィルインをはじめとする、いつもと違ったイントロのアレンジを受け、
ファンも曲に合わせてタオルを回しだす。メンバーとバンド、ファンが一体となって
ライブを作り上げていく。そして、熱気そのままに
『可能性のコンチェルト』『マサユメ』『アドレナリン・ダメ』と、
つばきファクトリーのライブ定番曲を立て続けにパフォーマンス。
最後に『今夜だけ浮かれたかった』を歌い、本編は終了となった。
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