場内中の人たちが拳を振り上げ、舞台の上のメンバーらへ熱い熱いエールをぶつける。
本コンサートで岸本ゆめのと山岸理子は卒業となるが、そんな寂しさを微塵も感じさせない熱量が場内を染め上げる。
メンバーの「盛り上がっていますかー?」という声の何倍も何十倍も大きい声援で、観客たちは岸本と山岸の最後のステージを盛り上げる。まるで会場全体が生き物のように曲に合わせてサイリウムの光が飛び交う様子は圧巻だ。
岸本ゆめのが「11人で揃ってステージに立てているのが幸せ」という言葉を残し、『おへその国からこんにちは』『Love take it all』『FOREVER LOVE』『桃色スパークリング』など思い出の曲をメドレーで披露。
泣いても笑っても、これが最後の11人体勢のつばきファクトリー。続けて披露された『青春まんまんなか!』では、過去のつばきファクトリーの軌跡がバックスクリーンに映し出され、心の奥底からゆっくりと感動が押し寄せる。ファンらとともに彼女たちが築き上げてきた約8年間を振り返るような演出に、涙腺が緩んだファンもいるのではないだろうか。つばきファクトリー(※提供写真) 画像 6/12
つばきファクトリー(※提供写真) 画像 7/12
その後も続けて『彼女になりたいっ!!!』『アジアン セレブレイション』『サヨナラ 激しき恋』『行け 行け モンキーダンス』『超HAPPY SONG』をメドレーで歌ったあと、『Just Try!』『間違いじゃない 泣いたりしない』を披露。ファンたちもつばきファクトリーと歩んだ月日を追体験しながら、楽曲が紡ぎ出す熱を全身で感じていた。
人は熱狂していると、時間はあっという間に過ぎるもの。早くもコンサートは後半戦に入り、つばきファクトリーは『弱さじゃないよ、恋は』『低温火傷』『抱きしめられてみたい』『可能性のコンチェルト』の4曲を披露。ツバキの花言葉は「誇り」「至上の愛らしさ」「控えめなやさしさ」。そんな花言葉をそのまま体現したような、芯があり、だが優しさを含んだ凛とした歌声が会場に響き渡った。
『足りないものを埋めてゆく旅』にあわせて、ステージは改まった雰囲気に変わる。バックスクリーンに岸本ゆめのと山岸理子とつばきファクトリーの思い出を辿るVTRが流れ出し、メンバーらは卒業を迎える岸本と山岸にそれぞれの想いを伝える。
