ここからは試合のコーナーへと突入。実況席に、アプガ(2)の高萩千夏と新倉愛海も参加し進行していく。
この日は特別に、選手入場曲の生歌唱が行われる。渡辺は自身の入場曲「チョコっとラブ ME ドゥー」を笑顔で歌い、会場の期待を高めた。
そして、フルコスチュームを着た鈴木が「ワタシノセオリー」を歌ってリングイン。続けて東京女子プロレスの選手も入場し、第1試合・遠藤有栖、鈴木志乃 vs 宮本もか、凍雅戦が始まった。試合早々から、スピーディーな攻防が繰り広げられる。だが、まだプロレスデビューから間もない鈴木は対戦相手に力負け。鈴木も鋭いドロップキックを見せるなど先輩レスラーに食い下がるものの、最後は宮本選手が羅生門を決め鈴木はギブアップ負け。
マイクを握る鈴木は「(涙を流し)辛いです。辛いですけど、こうやって有栖さんと一緒に戦えて、大好きなみなさんに囲まれて試合ができてほんとにうれしいです。まだまだ時間は全然かかると思うんですけど、これからもまっすぐにがんばっていきたいと思ってます。なので、みなさんちょっとわがままですけど、まだまだ応援して欲しいです」と悔しさと前向きさを交えてコメントした。奮闘した鈴木に、会場から大きな拍手が送られた。
続いて、客席に乃蒼が登場し、颯爽とリングに向かうと入場曲の「ROCK BOTTOM」をかっこよく歌唱。第2試合の乃蒼ヒカリ、角田奈穂 vs 上原わかな、風城ハル戦がスタートする。乃蒼にとってホームリングとなるのだが、15歳の風城選手を痛ぶる彼女にブーイングが飛ぶという展開となった。しかし逆に闘志を燃やす乃蒼は、ふりーWiFiとしてタッグを組む角田選手と息の合った連携技を見せ流。最後は2人の合体技5Gが上原選手に炸裂し、乃蒼が3カウントを奪った。
試合を終えた乃蒼は「初めてプロレスを見た人もいるかもしれないのに、奈穂さん15歳のこと蹴ってましたよね?」と角田に話を振ると、角田は乃蒼に「初めて見た人いるかもしれないのに、15歳の髪の毛引っ張って」とお返し。乃蒼は「だって緑(鈴木の担当カラー)振ってるんだもん」と一掃。続けて乃蒼は「明日も後楽園大会があります。明日もふりーWi-Fiで一緒なので、今日の勝ちを明日にも繋げていきましょう!」と声を上げ、最後はふりーWi-Fiの決めゼリフ「電波良好、ビビビビ」を観客と一緒に叫び、試合を締めた。
次がこの日のプロレスのラストマッチ。らくが「マシュマロカカオステーション」を歌唱し、第3試合の、らく、HIMAWARI vs 渡辺未詩、鈴芽戦が行われた。試合開始前からリングでぐっすり眠るらくに、選手もレフリーも観客も動揺。目覚めたらくは、催眠術で鈴芽選手をダウンさせ、HIMAWARI選手とおやすみエクスプレスを敢行。そこからは両軍入り乱れる熱戦が展開。途中、渡辺とらくのアプガ(プロレス)同士がぶつかり、張り手合戦を行った。パワーで押す渡辺は、今年2月21日のプロレスリングNOAH・東京ドーム大会や春のアメリカ遠征などで多くのプロレスファンを唸らせた、豪快なジャイアントスイングをHIMAWARI選手に決める。熱戦の末、渡辺が必殺のティアドロップでHIMAWARI選手からピンフォール勝ちを収めた。
渡辺は「勝ちました! 今日は私たちの単独ライブということで、普段の東京女子プロレスとはちょっと違う形なんですけど、こうやってプロレスファンのみんなが、いつも以上に楽しんでくれているのかなと思ったらとってもうれしいです」と語る。鈴芽も「アプガ(プロレス」さんは、アイドルもプロレスも全力だから、それをみんなもいっぱいいっぱい感じられて幸せな日だったんじゃないかなと思います」とコメント。渡辺は「このあともまだまだライブはありますが、試合楽しんでいただきありがとうございました!」とプロレスコーナーを締めくくった。
白熱のバトルの余韻の中、アプガ(プロレス)、東京女子プロレスの選手、さらにはアプガ(2)のメンバーが全員登場。ステージ、花道、リングを使っての大人数の「アッパーキック!」が披露された。リングアナの難波小百合やアプガ(2)の佐々木ほのかがリングのど真ん中で踊るなど、もはや誰もが主役と言わんばかりのロイヤルランブル状態な賑やかさ。会場全体が強烈なテンションでブチ上がった。
怒涛の勢いのまま、ライブは後半戦に突入。アプガ(プロレス)はもうひとつの新曲「ベイビーフェイス」を初披露する。「ベイビーフェイス」は、ヤマモトショウが手がけた跳ねたビートのキャッチーでラブリーなナンバー。アプガ(プロレス)は今までとひと味違う、かわいい姿でファンを楽しませた。
会場の熱気はまだまだ熱々。マイクを握る渡辺は「試合もできて、ライブもできて、新曲も増えて、こうやってみなさんがこの空間にいてくれることがとってもうれしいです。もっともっと成長して進化していくアプガ(プロレス)と一緒に、これからもみなさん盛り上がっていってください!」と、これからのアプガ(プロレス)の思いを口にした。
そしてメンバー4人は「負けたくない」を歌唱する。苦しいことがあってもへこたれずに前に進んでいく思いを、彼女たちはストレートに観客にぶつけていく。メンバー4人の思いのこもった歌に、ファンも「オイ!オイ!」の声を上げ、会場は最高潮の盛り上がりとなった。
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MCタイムで、鈴木は「私は加入して1年経ってもいないうちに、先輩たちと単独公演ができて、大好きなみなさんに囲まれて、たくさん曲も披露できて試合もして、こんなに幸せでいいのかなって気分です。もっともっと私らしく、まっすぐにがんばっていきます」と前向きな思いを口にした。乃蒼は「今日見てる景色は、きっとこの4人が今日までがんばってきた事実だと思うんです。私はこの景色を大切にしていきたいです。だからと言ってここで満足しないで、メンバーのみんなと、応援してくれてるみんなと、もっともっと大きくなっていきたいです」とさらに上を目指す気持ちを語った。らくは「今のこの景色を見てひと言言うなら、みんなと出会えて幸せです。みんなの人生の1日を私たちに捧げてくれてるのかと思うと、私の今の人生だけじゃ言い切れないくらいの「ありがとう」の気持ちがいっぱいです。私たちは、まだまだ駆け抜けていきます」とファンへの感謝を口にした。
