BEYOOOOONDS(ビヨーンズ)が、5 月 2 日に東京芸術劇場コンサートホール(東京・池袋)でオーケストラとの共演による 1 度きりの特別ライブ『BEYOOOOOPHONIC(ビヨフォニック)』を行った。
【写真】オーケストラとコラボしたBEYOOOOONDS(10枚)
「BEYOOOOOPHONIC」はBEYOOOOONDSとSYMPHONIの融合から生まれたワード。そのタイトル通り、会場に訪れた約 2000 人のファンは BEYOOOOONDS とオーケストラが響かせる新しい音楽の世界を存分に酔いしれた公演となった。
ポップスとオーケストラの融合を楽しむ贅沢なコンサートとして昨年の夏に姫路で行われた『HimeFes2022』以来、2 回目となるオーケストラとの共演。1回目の公演時に BEYOOOOONDSとオーケストラの親和性が非常に高いと、オーケストラ、指揮者ともに感じ、今回の企画が実現したという。さらに今回のコンサートでは新たにシンフォニック・アレンジをしたものだけでなく、シークエンスデータを使ってドラムの音などを合わせ、より完成度が高いものに仕上がっている。
ステージにパシフィックフィルハーモニアポップス東京の団員が登場すると会場からは大きな拍手が。しかし楽器のチューニングが始まると一転、会場は静寂に包まれ普段のライブとは異なる雰囲気に。その後、指揮者の藤原いくろうとBEYOOOOONDSのメンバーが登場すると、再び大きな拍手が。オーケストラとの共演ということで、メンバーは燕尾服をベースにしたフォーマルな装いで登場。それぞれのメンバーカラーがアクセントとなっており、カッコよさの中にかわいらしさも感じられる衣装も印象的だった。
『BEYOOOOOPHONIC(ビヨフォニック)』の様子(※提供写真) 画像 2/10
『BEYOOOOOPHONIC(ビヨフォニック)』の様子(※提供写真) 画像 3/10
『BEYOOOOOPHONIC(ビヨフォニック)』の様子(※提供写真) 画像 4/10
ライブは 1st アルバムの 1 曲目に収録されている『OOOOOVERTURE』でスタート。壮大な世界観のインストゥルメンタルとオーケストラの演奏が相まって、同曲の持つ可能性をさらに感じさせる仕上がりに。ここで、メンバーによる楽器紹介も行われた。
曲終了後にはメンバーがステージ前に集まり「今夜は、このメンバーでシンフォニーをお届けしたい!」とファンに挨拶。その後は 4 月 12 日に発売されたばかりの最新シングル『求めよ…運命の旅人算』、3rd シングルの『ハムカツ黙示録』を連続でパフォーマンス。鍵盤ハーモニカや鉄琴などといったオモチャっぽい音が散りばめられている『求めよ〜』。そして『はぁ...ムカつく!』と『ハムカツ...食う』などといった言葉遊びが印象的な『ハムカツ〜』といった、『BEYOOOOONDS』らしさ全開のユニークな楽曲も、オーケストラとの共演でいつもと違った装いに。また、『ハムカツ黙示録』の冒頭では、指揮者が指揮棒ではなく、
ハムカツを持つという遊び心のある演出で会場の笑いを誘う一幕もあった。
MC コーナーを経て、「BEYOOOOONDS」各ユニットのターンへ。『待ち合わせは JR梅田駅で』(CHICA#TETSU)、『循環』(雨ノ森 川海)、『Get Back!ビニール傘の大冒険』(SeasoningS)を披露。それぞれのユニットの持つ魅力が凝縮されたパフォーマンスが続いていく。
『BEYOOOOOPHONIC(ビヨフォニック)』の様子(※提供写真) 画像 5/10
『BEYOOOOOPHONIC(ビヨフォニック)』の様子(※提供写真) 画像 6/10
『BEYOOOOOPHONIC(ビヨフォニック)』の様子(※提供写真) 画像 7/10
最後はメンバー全員で、前田こころ演じる眼鏡をかけた男の子をめぐる寸劇が繰り広げられるメジャーデビューシングル『眼鏡の男の子』を演じ上げる。そして、第一部の最後は『今回の BEYOOOOOPHONICのために作った新曲を披露します。BEYOOOOONDSとオーケストラでしか披露できないでっかい宇宙をご覧あれ!』と、新曲『恋する銀河』をサプライズで披露した。
第二部のスタートは、メンバーによる指揮者体験でスタート。指揮者の藤原いくろうの指名で、西田汐里、島倉りか、平井美葉が、ブラームス作の『ハンガリー舞曲 第 5 番』の指揮に挑戦。西田汐里は「手が震えた」というコメントをするが、3 人とも笑顔で体験し、藤原いくろうからは「ブラボー。次の曲からは僕の代わりに指揮をしてほしい」と絶賛されていた。また、来場者には光る指揮棒が配られており、会場に訪れたファンも一緒になって指揮者体験を楽しんでいるのも今回だけの光景だったといえるだろう。
ここから再びライブコーナーへ。4月12日発売の新曲『夢さえ描けない夜空には』と、19世紀を代表する作曲家の一人であるショパンの「英雄ポロネーズ」を軸にした『英雄〜笑って!ショパン先輩〜』を披露。なかでも『英雄〜』は、今春に音楽大学を卒業したばかりの小林萌花のピアノソロでスタートする楽曲。小林萌花のピアノ演奏とオーケストラの夢の共演に、観客席のファンも真剣な眼差しでステージ上に見入っていた。









