2023.02.26 公開
【ライブレポート】乃木坂46「11thバスラ」Day3は4期生単独ライブ!『4番目の光』、『I see…』披露

乃木坂46(※提供写真)  画像 1/10

乃木坂46のデビュー11周年を祝うバースデーライブ「乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE」DAY3公演が2月24日、横浜アリーナで開催された。22日から5日間にわたり同会場で展開される今回のバースデーライブ。3日目は4期生の単独ライブとして実施された。フレッシュさ満載の5期生からバトンを受け取った4期生がどんなステージを見せるのか、多くのファンがその内容に注目したことだろう。

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「4番目の光を探しに行こう」という4期生楽曲「4番目の光」の一節を用いた映像演出とともに幕を開けた4期生ライブは、遠藤さくらがセンターを務める「夜明けまで強がらなくてもいい」「ごめんねFingers crossed」の連発で、冒頭から加速をかける。堂々とした佇まいと情熱的な表情とパフォーマンスで、早くも観る者すべてを圧倒。そこから賀喜遥香がセンターを担当する「君に叱られた」「好きというのはロックだぜ!」が立て続けに披露されると、会場の空気が一変。メンバーから放たれるピースフルなオーラと、賀喜の「今日は最高の1日に、みんなでするぞ!」という煽りで、ライブは早くもクライマックスのような盛り上がりを見せた。

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最初のMCでは、昨年5月の「10th YEAR BIRTHDAY LIVE」以来のライブ参加となる早川聖来が「2つの意味を込めて言わせてください。皆さん、ただいま!」と客席に語りかけると、ファンからの温かい拍手に涙する場面も。また、乃木坂46に加入して初めての“声出し”OKな期別ライブを前にした佐藤璃果は「メンバー16人、大好きな子の気持ちも背負って頑張ります」と、休業中の掛橋沙耶香を含めた16人でステージに臨む姿勢をあらわにした。

その後、スクリーンに2018年夏の坂道合同オーディション時の映像上映に続いて、4期生の歴史を振り返る形でメンバー1人ひとりがセンターを務めていく。まずは清宮レイが中心に立ち、グループへの憧れを口にしながら「君の名は希望」をパフォーマンス。先輩たちが当時着用した衣装を身に纏った彼女たちは、感情を強く打ち出しながらこの名曲をしなやかに表現。続く「シンクロニシティ」では松尾美佑がオリジナルセンターの白石麻衣にも負けないエモーショナルなダンスを披露し、「きっかけ」では林瑠奈が伸びやかな歌声とともに感動的な瞬間を作り上げた。

続いては賀喜をセンターに、田村真佑&金川紗耶の3人で「ファンタスティック三色パン」をパフォーマンス。曲中には好きなパンを可愛い言い方で紹介して、1万2000人のオーディエンスを大いに楽しませた。また、「あらかじめ語られるロマンス」では北川悠理を中心としたメンバー5人で、可愛らしい歌とダンスで客席を沸かせ、「風船は生きている」では弓木奈於を中心に据えた編成で、風船を手にした彩り豊かなステージを展開。エンディングでは膨らみ続ける風船が割れる演出もあり、会場が笑顔で包まれていく。

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その後は1期生、2期生、3期生の先輩たちへのリスペクトを込めた楽曲を用意。黒見明香をセンターに迎えた「制服のマネキン」でダイナミックなダンスを提示したかと思えば、柴田柚菜を中心とした「アナスターシャ」では模型の蝶々を宙に放つ演出とともに観客を魅了する。そして、筒井あやめセンターによる「思い出ファースト」では躍動感のあるパフォーマンスで、客席との距離を縮めていった。

佐藤センターの「僕のこと、知ってる?」では穏やかながらもエモーショナルさが伝わる楽曲に乗せて素直な歌を届けていくと、「ここにいる理由」では早川を中心に息の合ったダンスで特別な空間を瞬時に作り上げる。そこから間髪を容れずに「Wilderness world」へつなげ、金川をセンターに艶やかさとパワフルさが共存するダンスで会場の熱量を急上昇させた。また、遠藤がセンターを務める「ぐるぐるカーテン」では「今、こんなに素敵な場所にいられることを誇りに思っています」の一言を合図に、スクリーンを通じてメンバーからファンへのメッセージが届けられていく。「Sing Out!」ではセンターの田村が客席にクラップを求め、さらなる一体感を高めつつ華麗なソロダンスを披露。そして、矢久保美緒をセンターに据えた「他人のそら似」で、この日参加した15人全員がセンターを務めつつ4期生の軌跡を振り返るブロックを締め括った。

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ここまでの楽曲を振り返るMCで場が和むと、ステージにひとり登場した遠藤が、掛橋を含む同期メンバー15人を1人ひとり紹介しながら、自身の思いを伝えていく。16人誰ひとり欠けてはいけない、この16色が輝いてこそ4期生なのだと強く感じさせるメッセージとともに「4番目の光」が歌われると、会場中が多幸感で満たされていった。続く「Out of the blue」では早川の呼びかけに応えるように、会場が青一色に染まり一体感が急上昇。オーディエンスのコールでさらなる盛り上がりを見せる「猫舌カモミールティー」、掛橋のセリフ音声とパフォーマンス映像を交えた構成にメンバーが涙を浮かべた「図書室の君へ」、4期生の原点である柔らかな空気感の「キスの手裏剣」と4期生オリジナル楽曲が連発される中、「ジャンピングジョーカーフラッシュ」で会場が割れんばかりの声援&コールと爆発力満点の歌とダンスで、この日何度目かのクライマックスへと到達。賀喜が観客のみならずメンバーにも喝を入れて、4期生のみならずグループにとっても欠かせない重要な1曲「I see...」で会場の空気を掌握し、会場中をハッピーな空気で包み込んでライブ本編を終了させた。

アンコールでは北川&林のラップをフィーチャーした「アトノマツリ」を、15人で初パフォーマンス。会場ロビーに展示されたフラワースタンドの前で歌唱する彼女たちが、ファンへの感謝を伝えていく。続く「ハウス!」「サイコキネシスの可能性」ではスタンド席通路に設置されたトロッコを用いて観客のもとへ近づいていき、観る者すべてに笑顔を届けた。

最後のMCでは北川がいつも以上に興奮気味に、大きな声で「楽しかったです!」と伝え、清宮は「何年かぶりにここへ(単独ライブで)戻ってこれて、ちょっとは大きくなった姿を見せられたんじゃないかな」と1日を振り返る。そして、柴田が「みんなどんどん成長して、皆さんに心強いなと思ってもらえるようになりたい」と涙を浮かべながら語ったあとに、最後は「おいでシャンプー」で最高の笑顔を振りまきながら、久しぶりの4期生ライブを大成功のうちに幕を下ろした。


(文/西廣智一)

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