2023.02.24 公開
乃木坂46、「11thバスラ」Day2で5期生が胸熱な期別ステージを展開!<11th YEAR BIRTHDAY LIVE>

乃木坂46「11th YEAR BIRTHDAY LIVE」Day2の様子(※提供写真)  画像 1/10

乃木坂46のデビュー11周年を祝すバースデーライブ「乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE」DAY2公演が2月23日、横浜アリーナで開催された。22日から5日間にわたり同会場で展開される今回のバースデーライブ。2日目は5期生の単独ライブとして実施された。昨年12月の「新・乃木坂スター誕生!LIVE」を除けば、彼女たちの本格的な期別ライブはこれが初めて。このあとに続く4期生、3期生の各期別ライブへ最高の形でバトンをつなぐため、グループ加入から1年を過ぎたばかりの5期生が気合いに満ち溢れた熱いステージを展開した。

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五百城茉央、小川彩のフレッシュな影アナに続いて、ライブは彼女たちにとってのデビュー曲「絶望の一秒前」からスタート。ステージ横1列に並ぶ11人のシルエットが浮かび上がると、曲の進行に合わせてメンバー1人ひとりがフィーチャーされていく。前日の公演からオーディエンスの『声出し』が解禁されたこともあり、早くも観客のシンガロングが加わりこの楽曲が持つ壮大さがより増幅されていく。かと思えば、続く「ジコチューで行こう!」では王道アイドル感全開の弾けたパフォーマンスで、観る者を魅了。この曲では菅原咲月が、「君に叱られた」では奥田いろはがそれぞれセンターを務め、先輩から受け継ぐ完成されたダンスを11人で表現していく。弾けるアクションで観客を魅了したかと思えば、中西アルノがセンターに立つ「Actually...」では迫力あるパワフルなステージングで、観る者を圧倒させた。

最初のMCでは一ノ瀬美空を中心に、メンバーがこの日の意気込みを口にしていく。そんな中、冨里奈央はファンから名前を叫んでもらい、「元気が出ました(笑)」と満面の笑みを浮かべる一幕も。そして、ここからのライブが乃木坂46の11年の歴史を、楽曲を通じて5期生11人で振り返っていくことが告げられる。

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2012年から2022年までの11年から各年1曲ずつピックアップし、それぞれの曲で5期生全員がセンターを務めるこのブロック。「せっかちなかたつむり」や「他の星から」「Threefold choice」といった人気の高い初期ユニット曲では、それぞれ五百城、池田瑛紗、一ノ瀬がセンターに立ち、憧れの先輩たちへのリスペクトの気持ちを込めて、愛情たっぷりに歌い継いでいく。また、「孤独兄弟」では序盤を菅原がひとりで歌いきり、途中から井上が加わり革ジャンを羽織って歌い踊るなど、歴史がしっかり踏襲されていることも伝わってきた。

曲中コメントや曲間の映像では先輩メンバーに対する思いを吐露する場面もあり、「太陽ノック」ではセンターを務めた冨里が1期生・生駒里奈への憧れを告白。「Another Ghost」では最年少の小川が大人びた装いで、卒業した先輩たちへ追いつきたいとファンにアピールしてみせる。

奥田は大ファンだった2期生・北野日奈子への思いを告げてから、「日常」を心身全霊のダンスとともに披露。続く「Sing Out!」では岡本姫奈の華麗なバレエダンスをフィーチャーし、この名曲に新たな彩りを加える。「Route 246」では井上が憧れの齋藤飛鳥への思いを胸に、力強いダンスで会場の空気を掌握。「Wilderness world」では中西がクールさとパワフルさを併せ持つダンスを見せ、「好きというのはロックだぜ!」では川﨑桜が最高の笑顔で客席を煽り続ける。最後はアコースティックアレンジが施された「僕だけの光」を11人で歌い継ぎ、憧れの先輩たちに追いつこうという意思を提示してみせた。

11年の軌跡を振り返ったあとは、現在進行形の5期生をフィーチャーする「新・乃木坂スター誕生!」コラボコーナーへ。ここでは奥田が「点描の歌」(Mrs. GREEN APPLE)、中西が「First Love」(宇多田ヒカル)、井上が「Story」(AI)、そして5期生全員で「旅立ちの日に…」(川嶋あい)を歌唱。約1年にわたる番組での経験が存分に発揮された、堂々とした歌唱で観客を大いに楽しませた。

乃木坂46、「11thバスラ」Day2で5期生が胸熱な期別ステージを展開!<11th YEAR BIRTHDAY LIVE>乃木坂46「11th YEAR BIRTHDAY LIVE」Day2の様子(※提供写真)  画像 8/10 乃木坂46、「11thバスラ」Day2で5期生が胸熱な期別ステージを展開!<11th YEAR BIRTHDAY LIVE>乃木坂46「11th YEAR BIRTHDAY LIVE」Day2の様子(※提供写真)  画像 9/10 乃木坂46、「11thバスラ」Day2で5期生が胸熱な期別ステージを展開!<11th YEAR BIRTHDAY LIVE>乃木坂46「11th YEAR BIRTHDAY LIVE」Day2の様子(※提供写真)  画像 10/10


5期生ライブもいよいよ佳境へ。ここからは加入してからの1年間の成長を提示すべく、1年前のお見立て会を踏襲した挨拶と活動2年目に向けた決意表明を経て、ステージ上で円陣を披露。そこから川﨑センター曲「17分間」で、再び会場のボルテージを高めていく。また、「自惚れビーチ」「ロマンスのスタート」「ダンケシェーン」と乃木坂46のライブには欠かせないライブアンセムも連発。アリーナ外周やサブステージなど会場全体を使った、5期生だけのステージを思う存分に満喫できた。と同時に、もはや5期生は乃木坂46に欠かせない重要な戦力であることも、このステージを通じて見事に証明してみせる。そして、菅原の「これからも11人、切磋琢磨しあって、乃木坂にふさわしい存在になれるよう頑張ります」というメッセージに続いて、彼女がセンターを務める「バンドエイド剥がすような別れ方」でライブ本編を終えた。

「指望遠鏡」から始まったアンコールでは、一部メンバーがトロッコに乗ってスタンド席を回遊するなど、よりファンの近くにまで笑顔を届けて回る。続く「シャキイズム」でさらに会場の熱量を高めたところで、この日のライブを改めて振り返る。中西は興奮気味に「明日の4期生さんライブに、いいバトンをつなげたんじゃないかな」と語り、五百城は笑みを浮かべながら「昨日の夜まで不安だったんですけど、いざ(ステージに)立つと皆さんの歓声に包まれながら、すごく楽しい1日を過ごすことができました」と喜びを口にした。


この日のラストナンバーに用意されたのは、3月22日発売予定の32ndシングルに収録される5期生楽曲「心にもないこと」。センターに就任した池田の曲紹介に続いて、ダンサブルなビートに乗せて流麗なメロディが奏でられるこのポップチューンが繰り出される。初披露ながらも頼もしさがしっかりと伝わるこのパフォーマンスで、1万2000人のオーディエンスを見事に魅了し、初の5期生単独ライブは大成功のうちに終了した。

(文/西廣智一)

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