2023.01.13 公開
曲のモードに合わせ、表情や色を巧みに塗り替えながら、その楽曲に相応しい自分たちになってメンバーらは表現していた。美しくも力強い姿が印象的な『悔しいわ』でも、彼女たちは曲に身を預け、観客たちをガンガンに押していく。メンバーらが身体中から発する熱に引っ張られる形で、フロア中の人たちも熱情一体化してゆく。ライブが始まってから互いに交わしあっていた熱狂が、どんどん膨らみ続けていた。
アンジュルム(写真提供:COUNTDOWN JAPAN 22/23) 画像 8/10
アンジュルム(写真提供:COUNTDOWN JAPAN 22/23) 画像 9/10
アンジュルム(写真提供:COUNTDOWN JAPAN 22/23) 画像 10/10
ライブも終盤へ。カラフルでファンキーかつダンサブルな『46億年LOVE』が、この空間を、巨大なパーティー会場へ染め上げた。彼女たちに煽られ、その場で嬉しそうに飛び跳ねる大勢の観客たち。メンバーらの動きとシンクロしながら、気持ちを一つにしてゆく、この楽しさこそがライブ。彼女たちはハリケーン並のパワフルな歌の風で観客たちをぐんぐん巻き込み、熱狂という大きな景色を作りだす。そして・・・。
最後にアンジュルムは、『大器晩成』を歌唱。メンバーらが「大器晩成?」と歌うたびに、フロア中の人たちが笑顔を浮かべ、飛び跳ねる。ともに拳を突き上げ、熱い感情をぶつけあう。「大器晩成? もう」と歌うたびに場内に生まれる、観客たちの飛び跳ねる景色が最高だ。その姿は、まるで祭りで踊り跳ね上がる様のよう。そう、アンジュルムは最後の最後にどでかい祭りの景色を、ここに描きあげていった。
(文:長澤智典)
【COUNTDOWN JAPAN 22/23】
今回のCOUNTDOWN JAPANは例年よりも動員数を減らし、EARTH STAGE、GALAXY STAGE、COSMO STAGEの3ステージで開催。また、3年ぶりにカウントダウンアクトが復活し、年越しを行う。ライブエリアは感染症対策を取った上でスタンディングとし、ステージ前方のエリアはアクトごとの事前抽選制となる。
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