ここで彼女たちは、12月27日に発売されるニューシングルから新曲「パリガッ」を初披露。ソカの跳ねるビートが印象的な新曲は、冬でも大変なことがあってもいつでもアガっていこうというポジティブさ全開のパーティチューン。パーティガールズとなったアプガ(仮)は、熱気に満ちたパフォーマンスで会場をヒートアップさせた。
ここからは5曲連続披露のノンストップゾーン。メンバー8人は、パワフルな攻めのナンバー「サバイバルガールズ」で渾身のダンスを見せる。そして、今年のアプガ(仮)の夏曲で、このたび関根の歌とフラメンコギターが加わりさらにパワーアップした「プールサイドモンスター 〜情熱編〜」をドロップ。常夏状態で盛り上がる会場に、彼女たちは「愛愛ファイヤー!!」「BIG BANG」とアゲ曲をたたみ込む。「ジャンパー!」では、メンバーと全観客が一緒に打点の高いジャンプを飛びまくった。
ライブもいよいよラストスパート。メンバー8人は「アルストロメリア」を披露する。何度でも立ち向かっていく強い思いを全力で歌い、「FOREVER YOUNG」で、いつまでも一緒にがんばり続けようというメッセージをファンに届けてライブ本編は終了となった。
観客の強烈な拍手に応えて、メンバー8人はアンコールのステージに戻る。すると関根が休養から復帰にあたっての思いを赤裸々に語っていった。
「関根梓個人の話をすると、今年の6月頭に急に活動を休止しますとみなさんに連絡をしてしまい、ほんとに申し訳ありませんでした。でも関根がいない間に、メンバーが新しいライブの作り方を見せてくれて、すごく頼もしいなと思いました。それをアプガファミリーのみなさんが楽しんで一緒に作ってくれてる光景がすごくうれしかったです。正直、活動を休止したときはメンバーのことが心配でした。体調が戻ってないときに、戻らなきゃって思ったこともあります。でも、みんながアプガ(仮)のメンバーの顔になってて頼もしくて、私も安心して休むことができました」とメンバーのがんばりのおかげもあって、ゆっくり療養ができたことを語る。
ここからは復帰に向けての話が語られる。「私は、9月23日にこの会場でサプライズで出てきて復帰しますって言ったんですが、リハーサルをしていく中で、最初は、新しく変わっていくアプガ(仮)のいろんなことに対して、関根自身どう馴染んでいったらいいのか掴めない部分があったんです。でも、メンバーみんなが、ライブをどうしていきたいか、アプガファミリーのみなさんをどう楽しませたいかというのを、強く強く願うようになっていたんです。それを念頭に置いたリハーサルを行うことができて、最近毎日がほんとに楽しいんです」と、今回のライブに向けて充実したリハーサルができたことを口にした。
ただ、ここに至るまで万事快調というだけではなかったことも語った。「もちろんね、いろんな壁があるんですよ。でも以前と違うのは、問題点があると前はひとりで引っ張っていかなきゃって思ってたんです。けど、今はメンバーと相談したいなと思うし、メンバーと乗り越えたいなって気持ちが強くなりました。今日のライブも、中盤戦から終盤戦にかけてみんなを心配するという気持ちもいらなかったし、関根自身もすごく曲に集中できました。久々に、メンバーと一緒にアドレナリンがどんどん上がっていく感じを体感できて、最後にお辞儀したら頭真っ白になっちゃいました(笑)。それくらい、無我夢中にできてるってすごく幸せだなと思いました。なにより、その空間を私たちが歩めるように愛を届けてくれているアプガファミリーのみなさん、ほんとにありがとうございます。みなさんのおかげで、2022年を乗り越えることができそうです」と波乱に富んだ1年も、とてもいい形に着地できた喜びを涙まじりに伝えた。
さらに関根は「今日という日をアプガ(仮)に分けていただきありがとうございます。これからも私たちアプガ(仮)は、みなさんのことを、まだまだ楽しい夢、大きなステージに連れていきたいと思ってます。私たちが、みなさんをずっと信じ続けさせます。これからもがんばっていくので、信じてついてきてください!」と、これからの熱い思いをしっかりとファンに伝えて会場は大きな拍手に包まれた。
そして、アンコールのナンバー「サイリウム」が披露される。ピンスポットのライトに照らされた関根がアカペラで歌唱し、メンバーと観客がペンライトを掲げるとサウンドが流れ楽曲が本格的にスタート。出会いの奇跡が綴られた歌詞を、メンバーは気持ちを込めて歌っていく。彼女たちと観客が描き出すペンライトの光の波はエモく美しい。会場は清々しいまでの高揚感に包まれて、これまでに無い新しいアプガ(仮)の一体感をメンバーとファンが作り上げてライブはフィニッシュとなった。
