流れる和太鼓のリズムに合わせ、アンコールを求める拍手が音頭のようなムードを作り出すと、うちわや水風船を手に華やかなメンバーカラーの浴衣をまとった13人があらわれた。これまで放課後の景色を描いてきた「循環バス」が、いつもとは違う同級生の姿にハッとさせられるようなときめきをくれる。アンコールからステージに再登場した涼花萌のはんなりした佇まいは、やはりこのグループには欠かせない、さすが京美人の風格だ。
公演中、この日の昼夜公演ならびにツアーのバックステージの映像も特典として収録された10thシングルを11月16日にリリースすること、そして、東京国際フォーラム・ホールAで2DAYSという自身最大規模の「22/7 ANNIVERSARY LIVE 2022」を開催することを発表し、驚きと喜びに会場が揺れた。
祭りの終わっていく切なさの中、次に会える約束を交わすかの熱を持って歌われたラストナンバー「いつの間にSunrise」。やがて会場と配信で見守るファンに手を振り、口々に感謝を伝えながら5都市全7公演の幕を下ろしたのだった。
今回初めてパフォーマンスする曲も多く「新人」から脱却すべく必死に食らいついた後輩メンバーたち。デビューからの夢でもあった地元凱旋を叶えた先輩メンバーたち。コロナ禍にあって、残念ながら14人完全体での公演は果たせなかったが、それでもバトンをつなぐように全員の力で完走し、たくさんの笑いと涙の中で絆を深め、実り多いツアーとなった。一人ひとりの感想は、その後に行われた22/7オフィシャルファンクラブ「ナナニジハウス」限定アフター配信で語られることとなったが、天城の「みなさんが胸を張ってナナニジを応援しているんだと言えるよう、これからも14人で頑張っていきます」という言葉が力強い。
