2022.08.13 公開
22/7、5都市ツアー「ナナニジ夏祭り 2022」完走

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今ツアーの目玉といえば、新メンバーを加えて新たに編成された3組のユニットによるパフォーマンスが初披露されたことだろう。この夜公演では、衝撃とともに各ユニットの方向性を打ち立てた初めての各ユニット曲と、その新境地を見せつけることとなった最新曲の2曲ずつが歌われた。

「気の抜けたサイダー」(天城サリー、西條和、涼花萌、椎名桜月)は「パラララパッパラ」と〝ゆるふわ〟なスキャットも愛らしい「カントリーガール」で、天然不動のマイペースユニットぶりを発揮。楽曲に歌われる能天気さの一方、急遽、涼花萌がステージに上がれなくなったアクシデントも、残りの3人で跳ね返すアドリブ力や、そんな仲間を気遣う優しさも彼女たちの底力だ。

〝ハッピー〟タイプの「ハレンチ」こと「晴れた日のベンチ」(相川奈央、麻丘真央、雨夜音、清井美那、望月りの)は、全員が新メンバーならではの一体感を持って、22/7の歴史に残るバズり曲「半チャーハン」とともに、また打って変わった「君は誰だ?」をクールかつパワフルに披露。フェンシングを特技とする麻丘真央や、水泳とバレエを特技とする雨夜音ら健康的に鍛え上げられた身体を存分に使い、激しいダンスブレイクで魅了した。

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失った恋の数だけ女に磨きをかけていく〝セクシー〟な「蛍光灯再生計画」(河瀬詩、宮瀬玲奈、白沢かなえ、月城咲舞、欠席の四条月)も、「読みかけの漫画」というこれまでにないモチーフの楽曲で色香を漂わせる。しなやかな手のひらが表情豊かに彼女たちの寝転ぶ部屋へといざなうが、両手の人差し指を前に突き出すポイントの振りで親指を立てると某芸人さんのポーズになってしまうため気をつけているという話も笑いを誘った。

3組のめくるめく個性に飲み込まれるうち、あっという間にクライマックスへ。日本テレビ「MUSIC BLOOD」でも披露され、全編セルアニメーションでキャラクターをいきいきと描き出したMusic Videoと、再生回数220万回に迫る勢いのリアルメンバーによるdance videoにより多方面で話題を呼んでいる、新メンバー加入後初めての表題曲「曇り空の向こうは晴れている」。「今はそのままでいいから」と、自分自身を抱きしめ唱えるかの西條和。「希望っていうのは、人から人へ繋げていくものなんだ」と、望月りのが放つ真っ直ぐな輝き。「死にたかった、死ななくてよかった」――。縮こまってしまった心を解き放つような躍動感とともに全身全霊で伝えられる思いは、葛藤や苦しみも乗り越えてステージに立つメンバーとも重なり〝今〟を物語る。ため息ではなく深呼吸で払う、心の曇り。息の合った群舞の中で、先輩も後輩も互いに肩の荷を預けあえる仲間となって歩んでいく、第二章の真の始まりを感じた。

本編ラスト・ナンバーは、この特別な時間が終わることを拒むかのように、瞳をうるませた情感あふれるセリフや、拳を何度も前に突き出すアグレッシブな振りが22/7らしい魅力を放つ「打ち上げ花火の拒否権」。乱れ打ちのごとく、次々とフォーメーションを変えながら一丸となってさまざまな花火を表現した圧巻のフィナーレは、ステージでこそ映える22/7の楽曲の真骨頂ともいえるだろう。背景で火の粉を吹き上げる特効も会場を熱く盛り上げた。

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