後半ブロックで着用したCA風のワンピース衣装は、『この胸のバーコード』の雰囲気を残しつつ、チームカラーと対照的な紺色の衣装が珍しい。丈の長いスカートは動く度に振り遅れで揺れ、メンバーのダンスをより立体感のある動きとして魅せてくれる。そして、披露した『小悪魔ブルーベリー』は耳に残るサウンドで一度聴けば初見でも口ずさみたくなる魅惑的な一曲だ。赤堀の艶めかしいダンスにも注目だ。
SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロの様子(C)WWSチャンネル 画像 32/41
ここで制服衣装に着替えたメンバーは『青春Growing』を元気よく歌唱。サビの両手を広げ片脚でジャンプしながら移動する振り付けは見ていて楽しく、野外ステージのパフォーマンスが強いSKE48の新しい盛り上がり曲になる予感がした。
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SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロの様子(C)WWSチャンネル 画像 34/41
SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロの様子(C)WWSチャンネル 画像 35/41
青海ひな乃<SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロ>(C)WWSチャンネル 画像 36/41
そして、アンコール明けの『リ と マ』は『ピノキオ軍』の正統進化版のような印象に。何よりアンコール明けの疲労度度外視のバカになる程踊りまくる楽曲が用意されていたことは素直に嬉しい。そして、小室サウンド全開の『頼りは翼だけだ』。劇場のボルテージを一気に高める爽快感あふれるサウンドとチームS全体のパフォーマンスのハマり具合は、この公演最大の見せ場と言ってもいいだろう。
松本慈子<SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロ>(C)WWSチャンネル 画像 37/41
上村亜柚香<SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロ>(C)WWSチャンネル 画像 38/41
そして16曲目に披露された『マイ・ドリーム』。
これまでチームS公演の最後を締めくくってきた楽曲は、たとえ離れ離れになっても同じ空の下にいることを教えてくれた『遠くにいても』。『好き』という気持ちを言葉にも文字にも起こせないもどかしさを歌った『手紙のこと』。ファン目線で推しメンへの想いを綴った『僕は知っている』などが挙げられるが、ここまで直球でメンバーの気持ちが歌われたことはなかった。「(オリジナル公演)やれるかもしれないという希望を持ったまま辞められなくて、粘り続けてたら小室さんや木根さんが楽曲を作ってくださって、当時とは違う形で夢は叶うんだなって・・・」と、都築は初日後の会見でそう話した。都築の場合、2013年に一度あった新公演発表から数えて8年半待っての今があると思うと、頷かずにはいられなかった。
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SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロの様子(C)WWSチャンネル 画像 41/41
チームSの場合、周りとの比較というよりも、過去や卒業していった先輩メンバーと比較される場面がどうしてもあった。チームSはSKE48の顔という考え方は初期から推している人ならばそう思ってしまうだろう。「若いだけじゃないチームSを絶対に見逃さないでください!!」と、ゲネプロ後に行ったインタビューで、井上は「どうしても言いたいことがある」と付け足し、そのメッセージをカメラに向かって叫んでくれた。2度の組閣と随時行われた昇格を経て生まれ変わった現在のチームSは、3チームの中での平均年齢も若く、各々の実力もポテンシャルもあるメンバーたちが揃っていた。満足いかない評価となってしまったのはただ、それをチーム全体で納得のいく形で発揮するきっかけがなかっただけだったのだ。
▼野村実代と井上瑠夏のゲネプロ終了後のインタビュー動画はコチラ▼
https://wws-channel.com/girls2/345080.html
▼チームSリーダー・松本慈子と副リーダー・上村亜柚香の初日公演開演直前インタビューはコチラ▼
https://wws-channel.com/girls2/345107.html