お馴染みの「overture」が鳴り止み、ステージ上に出演する16人のメンバーが姿を現し、公演表題曲の『愛を君に、愛を僕に』を歌唱した。SKE48はこのコロナ渦で16人で行う劇場公演を休止し、配信限定という形で人数を絞って劇場公演を再開。新型コロナウイルス感染拡大防止策を取りながら6人、8人、12人と出演メンバーを増やし、劇場内も配信から有観客へ移行。徐々に定員数を増やしていたった。約2年ぶりに16人のメンバーが一堂に会し、ステージ上でひしめき合いながら行う激しくも繊細なパフォーマンスに、「見たかったのはこれだ!」と冒頭から心を鷲掴みにされた。この曲のコーラスには小室氏も参加しており、メンバーの背中を押し、送り出すかのような優しさを感じさせてくれた。
松本慈子<SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロ>(C)WWSチャンネル 画像 8/41
上村亜柚香<SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロ>(C)WWSチャンネル 画像 9/41
これから見た事のない公演が始まるというドキドキ感を抱えながら、リーダーの松本、副リーダー・上村のソロパートから始まる2曲目の『LIVE MASTER』では、このレッスン期間、チームを先頭で引っ張ってきた2人の苦悩を感じさせつつも、感情爆発の歌声に震撼させられた。「レッスン期間を通して仲良しのチームから戦友になれた」と後のMCで上村は話していたが、組閣以前のチームSまでひっくるめても、これまで以上の表現力を求められてきた事が想像できる。肌見せの衣装に着替えた『旅立てジャック』では、杉山と平野の同級生コンビによる、「子供扱いはうんざり」の歌い出しで一気に惹きつけられる。また、野村の規格外のプロポーションや井上らのサビのソロパートも見逃せないポイントだ。
杉山歩南<SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロ>(C)WWSチャンネル 画像 10/41
石塚美月<SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロ>(C)WWSチャンネル 画像 11/41
(左から)杉山歩南、石塚美月<SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロ>(C)WWSチャンネル 画像 12/41
また、この公演から休止していたユニットブロックも復活。推しメンの姿をじっくりと見届けられるユニットは公演を鑑賞する上での最大の楽しみとなる場面だ。最初に披露された『恋せよ乙女 エクスプロージョン』ではリボンが描かれたブルーとピンクの衣装を着て、石塚、杉山が同期ならではの息の合ったパフォーマンスで魅せる。系統的には『わがままな流れ星』かと思いきや、曲の後半に進むに連れコミカルで見入る振り付けが散見し、中でも杉山の振り切った『競馬ダンス』は一度見たら脳裏にしっかりと焼き付けられるはずだ。
(左から)赤堀君江、松本慈子、青海ひな乃<SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロ>(C)WWSチャンネル 画像 13/41
赤堀君江<SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロ>(C)WWSチャンネル 画像 14/41
松本慈子<SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロ>(C)WWSチャンネル 画像 15/41
続く『流星』では青海の艶やかな歌声にのっけから酔いしれる。自身の腹筋とそれ以上にボイトレを重ねてきたのだろう。その歌声を「歌唱力No.1決定戦」でじっくりと聴いてみたいと思った。そして何より、9期研究生の時代からペアでいる事が多かった青海と赤堀が同じユニットにいるというのも個人的な見どころであった。
井上瑠夏<SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロ>(C)WWSチャンネル 画像 16/41
坂本真凛<SKE48・チームS「愛を君に、愛を僕に」公演・ゲネプロ>(C)WWSチャンネル 画像 17/41









