『UZA』のダンスシーン (C)2021 Zest,Inc. 画像 3/5
また、『UZA』に関してはカウントとは違うその場のノリで行う振り付けも存在したようで、ダブルセンターの一翼を務めた赤堀はレッスン中に驚愕したという。また、意外な人選でもあった10期生・石塚美月は「めっちゃ難しかったです。私どっちかって言うとかわいい選抜かなって思ってて・・・」と本人も驚いていた。先輩メンバーに負けじと『根も葉もRumor』を踊りきった10期生の西井美桜は、「やってみたくて家で踊ってたんですけど、思ってた何倍も難しくて。最終的には『4Rumor』できたかなって思います」と自身を評価した。10期生にとってもレッスン期間中は『PARTYが始まるよ』から脈々と受け継がれてきた『ダンスのSKE』精神に触れる期間だったことだろう。
『12秒』のパフォーマンスより (C)2021 Zest,Inc. 画像 4/5
『らしくない』のパフォーマンスより (C)2021 Zest,Inc. 画像 5/5
続く「かわいい系」チームではHKT48の『12秒』、NMB48の『らしくない』をそれぞれ披露。ダンスチームとは違った可愛さを全面に出しつつも、切れ味のあるパフォーマンスは姉妹グループの曲であっても妥協を感じさせない。
また、熊本県出身の8期生・井上瑠夏が歌う『12秒』では、井上が「第2回ドラフト会議」でもしもHKT48に指名されていたら?、大阪府出身の8期生・仲村和泉が歌う『らしくない』では、仲村がNMB48 5期生として活躍していたら?、という2人の「もしも」あったかもしれないストーリーを体感させてくれるステージでもあった。
最後に、対立し合っていたメンバーたちは互いに分かり合い、一緒にバラード調にアレンジされた『SKE48』を歌うという流れでパフォーマンス対決は終了した。
SKE48であって、だけどこれまでとは違う片鱗を見せてくれた今回の「新世代コンサート」。コンサートの最後に野村が宣言した「これからのSKE48は私たちに任せてください。私たちがいる限り、SKE48は永久不滅です!」の言葉には拍手を送らずにはいられなかった。今後も期別や派生ユニットでの活動も積極的になっていくと思われ、着実に変化していくグループの姿をこれからも見守り続けていきたいと思わせてくれるコンサートだった。