2021.09.06 公開
【ライブレポート】まねきケチャ、6周年記念の有観客ワンマンライブ開催

まねきケチャ結成6周年記念公演『6周年だよ!まねきケチャ』の様子 Photo by イシハラタイチ  画像 1/14

まねきケチャが9月4日、TOKYO DOME CITY HALLでグループ6周年を記念した有観客ワンマンライブを開催、新曲3曲とメドレーを含む全 18曲の熱演を披露した。ライブはZAIKOでのオンライン配信(2021年9月7日 23:59までアーカイブ視聴可能)に加え、CS日テレプラスでのテレビ独占生配信も行われた。

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TOKYO DOME CITY HALLにオーバーチュアが鳴り響き、各メンバーを紹介するアニメーションとともに幕を開けた6周年ライブ。賑やかなオープニングを終えると、ホールにふと訪れたのはつかの間の静寂。ステージの上には色違いのスカジャンに身を包んだまねきケチャ5人が立っている。オーディエンスがその姿を目にした瞬間、ホールに響き渡ったのはアカペラの歌声。“ねぇ、未来の僕は元気ですか?僕が夢見たような明日は来ますか?”。リードボーカルの松下玲緒菜、そしてリーダー中川美優の歌に導かれ、グループがこの夜の1曲目に披露したのが『タイムマシン』だった。客席での発声が禁止となるこの夜のTOKYO DOME CITY HALL、息を飲んで歌声に聞き入るオーディエンスを前に残る3人がパフォーマンスに加わると会場にはバルーンが降り注ぐ。グループのアイデンティティである楽曲主義の力でフロアを包み込んだかと思うと、2曲目には一転してハイテンポなメンバーの作詞作曲の自己紹介ソング『招かれチューン』へ。静から動へのめくるめく流れは会場のオーディエンスはもちろん、ライブ中継を視聴するオーディエンスの心にも火をつけたに違いない。


冒頭2曲を終え「まねきケチャ6周年記念イベントへお越しの皆さんこんにちは。遠くの方も最後まで見ていってください」と松下が会場内外の観客への挨拶を述べると、5人はアップテンポの『一刀両断』『カクカクシカジカ』、そして人気曲『ありきたりな言葉で』を3曲立て続けに披露。フロアからのミックスやコールこそないのものの、客席のサイリウムはコロナ禍以前と変わらない熱気できらめき、曲を重ねるごとに光の揺らぎはキレを増して行った。

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序盤を駆け抜けた5人は続いてグループの歴史をたどるメドレーへ。グループ最初期の楽曲である『告白のススメ』『妄想桜』、代々木公園での無料野外ライブで初披露されて以来ライブの定番曲となったサマーチューン『SPLASH』など5曲を矢継早にパフォーマンス。個性の異なる各曲がハイスピードに転換する展開ながら、曲調に合わせて演劇のようなパフォーマンスも交えたステージングにはコロナ禍以前には毎年300本以上のライブを行ってきたライブアクトとしての本領を覗かせた。メドレーを終えて「こういうライブで初めてメドレーをしてみました。思ったより体力を使いますね。反響があったら今後もやっていきたいと思います」とMCで語ったのは宮内凛。この夜もイベントの時間短縮が求められる中、限りのある公演時間の中で一曲でも多く披露するためのメドレーだったのだろう。かつて武道館では4時間という超ロングライブを行うなど、長尺でのライブの多いまねきケチャらしいホスピタリティが感じられるセットリストとなった。


その後、ライブは5人の歌に肉薄するバラードパートへ。『共通項』『あたしの残り全部あげる』『どうでもいいや』。デビュー以来、ライブでの生歌にこだわり続けてきたまねきケチャ。リードボーカルの松下と深瀬美桜を軸にしながら、残る3人のメンバーもそれぞれの個性を感じさせる美声を披露。歌と楽曲の力がスクリーンや照明のドラマティックな演出を凌駕する余韻をホールに刻み込む。

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6周年ライブのハイライトとなったのはメンバーが二手に分かれ、ユニット編成で発表された新曲2曲。宮内・篠原の二人が披露したのはEDMチューン『Awesome』。グループ随一のダンススキルを誇る宮内と純朴な篠原葵という凸凹な二人が見せるコントラストあるパフォーマンスは、まねきケチャファンならずとも癖になる音と視覚のインパクトを備えていた。続いて中川・松下・深瀬の三人が披露したのはフォークソング調のバラード、『狂気』。中川は後のMCで「メンヘラみたいな曲」と語った同局では、ストーカー的なまでに膨れ上がった恋心を三人が言葉一つ一つを丹念にリレー。松下と深瀬のボーカルの合間、アニメ声で歌詞を歌い上げる中川の存在感がその世界観に一層ドラマティックな奥行を添えた。


ライブ終盤、ここで再びまねきケチャはギアを5人の歌へシフト。夏の終わりの情景を歌う『相想い』、グループのアティチュードを曲名だけでも強く感じさせる『昨日のあたしに負けたくないの』、そして愛を求める想いを取り繕うことなく歌い上げる『愛と狂気とカタルシス』。バラードのような美しくエモーショナルなメロディと、ロック的な疾走感に溢れたビートというグループの王道のスタイルによる楽曲をこれでもかと繰り返し、ライブはフィナーレに迎えて加速していく。

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