2021.05.14 公開
乃木坂46 早川聖来、舞台『スマホを落としただけなのに』再演に向けて語る、この一年の心境の変化とは?

早川聖来(※提供写真)  画像 1/2

一見すると精神的に強い女性ですが、本番で演じてみると、実際はか弱い女性だと感じました。初演は強い女性に見せようと必死に演じましたが、本当は影のある女性で、自分を強く見せようと取り繕って生きていたんだなって。彼女は自分の過去を隠し、深い闇を抱えています。再演では、弱い女性が強く装っていることに重点を置いて演じたいです。強くなければ生きていけなかった女性の姿をお客様に観ていただきたいです。


————ご自身はこの1年でどのように変化されましたか。

取材で緊張せずに喋れるようになったことかな(笑)。初演から1年の間に、個人のお仕事も増えたし、乃木坂46の4期生としてラジオやテレビの歌番組、コント番組で多くのことを経験したおかげで、自分の引き出しが増えて成長することができました。


————舞台に活かされることも増えそうですね。

そう思います。ドラマのお仕事で「ゼロか100の演技ではなくて、その間の感情を表現して人間味を出してほしい」と言われたんです。嬉しいとか悲しい想いに振り切れるだけでなく、その間の繊細な感情を使って人間味のあるお芝居ができることを学びました。たとえ、舞台の客席から観えない細かい感情表現だって、板の上のキャストのみんなに伝われば、私たちの表現力が上がるし、それがお客様に伝わって、もっと感動していただけると思います。私だけでなく、他のキャストの方も演出の横内(謙介)さんも、この1年で考えていることがあると思うので、それらを持ち寄って素晴らしい舞台にしたいです。


————ここまで様々な舞台の経験をされてきましたが、舞台の魅力に気づいたりしますか。

昨年出演した即興ミュージカル『あなたと作る〜etude The 美4』は、配信だったので不思議な感覚になりました。やっぱり、舞台は目の前にお客様がいることが大切だなって。私は誰にも話せない秘密を共有することができる舞台が大好きです。毎公演、少しずつ違うお芝居になるし、台詞の間やアドリブも違います。同じ舞台はひとつもないので、その日いらっしゃったお客様にしか私たちの特別な想いを届けられないことが演劇の魅力だと思います。


————それではお客様にメッセージをお願いいたします。

2ページ(全3ページ中)
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
WWSチャンネルの人気記事をお届けします