2021.04.12 公開
【ライブレポート】SKE48 松井珠理奈、13年間のアイドル活動完全燃焼!心の荷を解き最後は笑顔で

「松井珠理奈卒業コンサート@日本ガイシホール〜珠理奈の卒業で何かが起こる!?」(C)2021 Zest,Inc. / AEI  画像 1/10

4月11日、SKE48松井珠理奈卒業コンサートの夜の部となる「松井珠理奈卒業コンサート@日本ガイシホール〜珠理奈の卒業で何かが起こる!?」が、愛知県・日本ガイシホールにて開催された。

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本来であれば昨年9月に開催予定だった卒業コンサートだが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から中止となっていた。卒業発表から約一年と二ヶ月。コンサート延期から約半年。SKE48最後の1期生・松井珠理奈のラストステージが『overture』と共に幕を開けた。ガイシホールに集ったファンが手に持つサイリウムがSKE48のイメージカラーであるオレンジ色に染まっていく。
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オープニングを飾ったのは『ウッホウッホホ』。スポットライトに照らされ中央のステージに松井、江籠裕奈熊崎晴香の3人が登場。自身を鼓舞するように力強く歌い出す松井はメンバーを呼び込み、熊崎も「みんな行くよ!もっと元気に!!」と煽りを炸裂させ、会場のボルテージを急上昇させた。また、この曲の見せ場でもあるゴリラ役は山内鈴蘭が担当。本番前に松井からゴリラ語を無茶振りされたという山内は、迫真の演技で期待に応えた。しかし、あまりの完成度の高さに「やりすぎだぞ!」と松井は笑顔をこぼした。続く『青春ガールズ』では歌割りを若手メンバーが担当し、爽やかな掛け合いをステージ上で見せ、『偉い人になりたくない』では、大場美奈の音頭でメンバーが「珠理奈コール」を行い、ファンは手拍子を揃えた。続いてBlack Pearlが『Change your world』をパフォーマンス。昼公演での初披露に勝る感情の乗ったパワフルなダンスで会場の視線を釘付けにした。


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冒頭から勢いのある楽曲が続くセットリストに「ここからもっとぶっ飛ばすからね」とさらに気合を高める松井。呼応するように斉藤真木子が会場、配信の向こうの視聴者の熱量を爆上げし、一体感を高めていく。MC明けは昨日同会場で卒業コンサートを終えた高柳明音が登場し、“ちゅりじゅり”コンビで『TWO ROSES』(オリジナルは松井珠理奈と松井玲奈のユニット)をしなやかにシンクロしたダンスパフォーマンスで魅了した。歌唱後に高柳は「珠理奈さん今までありがとうございました」と感謝の言葉を松井に贈った。松井も言葉を胸の内に留めるようにそっと目を閉じた。続く『青空片想い』は松井のポジションを鈴木恋奈が務め、10期生と共にフレッシュなステージを届ける。さらに、卒業コンサートの事前番組で行われた投票企画で、セットリストに加えてほしい一曲として候補に上がった『アイドルはウーニャニャの件』をパフォーマンス。猫耳に猫語で圧倒的なアイドルステージで魅了した。合わせて、歌唱メンバーに加わっていた高畑結希のソロパートのあざと可愛さもあえて書き加えておきたい。さらに、歌い出しで会場の空気を一変させた『思い出以上』は井田玲音名がセンターを務め、江籠裕奈、北野瑠華とのユニットで激しいダンスの中に情感をにじませた。

ここからは“天使パート”として、天使の名が付く楽曲が歌われた。松井から“釣り師”の才能を見出されている平野百菜をセンターに太田彩夏、大谷悠妃で『天使のしっぽ』を、対照的な『黒い天使』をBlack Pearlのメンバーである水野愛理をセンターに、末永桜花、上村亜柚香の7D2のユニットがそれぞれ披露。ダンスよりも歌や動きの表現力を求められるだけに、若手メンバーの可能性を垣間見るパフォーマンスだ。

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企画MCのコーナーが明け、スポットライトを浴びながらステージに現れた松井。なんとバックステージ中のわずかな時間に髪をバッサリと切って登場し、『Parting shot』を青海ひな乃、野村実代、北川愛乃と共に熱唱した。コンサートタイトルにもある「何かが起こる!?」の伏線を回収したのだ。野村はパフォーマンス中に髪を切ったことに気付いたようで、「何かが起っちゃった!(髪型)何でも似合いますね。めっちゃかっこいいです!」と絶賛。メンバーにも知らされていなかったサプライズに北川は、「どうやって切ったんですか?」と尋ねるなどほっこりとした場面も見られた。そのまま松井はSKE48のオーディションで歌った倖田來未にちなみ、『キューティーハニー』をセクシーに歌い上げた。緩急の効いた前半戦と打って変わり、後半戦の幕開けはメンバー総出の『ダンスメドレー』で『UZA』、『GALAXY of DREAMS』、『Escape』をメドレーで披露。最近発表されたシングル曲ではMVとは別にダンスメインのパフォーマンス動画が公開されており、『FRUSTRATION』に至ってはYouTubeでの再生回数がMVを上回る程である。チームSでは公演に『ダンスメドレー』が取り入れられているが、今回は全員で披露するからこその大きな意味がある。「ダンスのSKE48」と言わしめる激しいパフォーマンスを、ファンは瞳に焼き付けた。ここからは松井のソロパートへとセットリストは進み、真っ赤に染まったホール内で『赤いピンヒールとプロフェッサー』を色気たっぷりにパフォーマンス。また、迫り上がるステージの上で『Who are you』をマイクスタンドを片手に艶やかな声色で披露した。


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そのまま“センター”で『強き者よ』の歌い出しを声を震わせながら歌う松井。曲が2番へと進んだときステージ袖に卒業した1期生・小野晴香、桑原みずき 、佐藤実絵子、高井つき奈、高田志織 、出口陽、中西優香、平田璃香子、松下唯、矢神久美、山下もえ(五十音順)の11名が特別出演。そのまま松井へ向かって歩みを寄せ、中央ステージに1期生12名が集結。久々のステージでの再会に安堵の表情を見せる松井。同期と視線を交わしながら歌うサビの後半で、松井の目付きが変わった瞬間に全身に鳥肌が立った読者も多いはずだ。中でも、2013年の『SKE48春コン2013「変わらないこと。ずっと仲間なこと」』で卒業した桑原、高田、矢神が8年越しに同じステージで共演したことは、長年SKE48を見続けてきたファンにとっては歓喜の瞬間だったはずだ。

圧倒的な存在感を見せつけたステージに、鳴り止まない拍手がファンから贈られた。「卒業おめでとう!」と1期生のメンバーたちから松井へお祝いの言葉が投げかけられる。1期生の中で最年少メンバーだった松井。だが、いつの間にか1期生として後輩メンバーの上に立つ存在となっていた。だが、この時のステージ上ではかつて見られた末っ子の無邪気な笑顔を見せていた。
つかの間の再開を楽しみ次の曲の準備へと向かう松井を桑原が「もうちょっといようや!」と引き留めた。松井と桑原はダンスに対するストイックさで、結成当時から本気のぶつかり合いを見せ、互いに切磋琢磨してきた“戦友”だ。今のSKE48の土台はこの2人の精神が作ったと言っても過言ではない。予定外のトークゾーンに矢神は「いい意味で変わってなくて嬉しい。みんなも変わってなくて、感動がすごい」と笑顔を見せた。結成初期からグループの精神的主柱であった平田も「ステージに立って、珠理奈を見て泣きそうになっちゃった」と瞳を潤わせる。中西も「かっこよかったよ。裏でずっと見てたから」と、ステージをバックヤードから見届けていたことを明かした。同窓会のような和やかな雰囲気が、10年前に見られた公演のMCなどの場面を思い出させる。久しぶりのステージでもトークを回せてしまうのは流石の一言に尽きる。
また高田はバックヤードで桑原が「日高優月ちゃんや荒井優希ちゃんに急にダンスの指導を始めて、トイレの前でね」と桑原による抜き打ちダンスレッスンの様子を明かした。「踊ってって言ったら『いや、ここじゃあ』って言うから、それじゃまだまだやん。どんなところでも全力で踊れなきゃあかんよ」と言い放った桑原。持ち前のストイックさは健在だ。さらに高田は「ダンスメンバーの優月ちゃんに『いつ何時も踊れない時点で失格や!』って言ってたね」と、日高が愛のある厳しい言葉を桑原にかけたことも明かした。

また、この場に現役メンバーの一人としてMCに参加していた福士奈央は、一堂に顔を揃えた1期生に感涙し、「SKE48が好きで入って、、、ガイシコンサートも皆さんが卒業するところを見たかったんですけど、行けなくて、こうやって会えて嬉しいです」とファンだった頃の自分に帰りながら、8年越しの思いを感動の涙と共に伝えた。矢神も「ありがとうございます!」と笑顔で答え、歴史のあるグループだからこその良さが溢れている一場面だ。

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