「CHOICE & CHANCE」「ポップミュージック」と立て続けに軽快なナンバーで盛り上げた後には、宮本佳林のソロによる「未来のフィラメント」が初披露された。星空を彷彿と させる叙情感たっぷりなナンバーが、武道館全面に輝くペンライトの光の中で歌う宮 本を祝福するかのようなステージ。
直後には、宮本卒業後の8人体制による新曲「がんばれないよ」も披露される。こちらは楽曲タイトルのような弱音も打ち明けながら、それでも夢を持ち続け“がんばりたい” と前を向くバラード曲。この楽曲では Juice=Juiceファミリーからのエールを代弁するように観客席のペンライトが多彩な彩りになり、Juice=Juice メンバーを照らした。
後半戦は「微炭酸」から疾走感あふれるナンバーが連発された。インディーズ 1st シングル曲「私が言う前に抱きしめなきゃね」、メジャー1stシングル曲「ロマンスの途中」と Juice=Juice の節目を飾った楽曲で熱く会場を盛り上げ、「泣いていいよ」で本編を締めくくる。
アンコールでは、宮本がブドウ色にピンクの差し色を交えたプリンセスドレス姿でステージに登場。全員で「続いていく STORY」を歌唱する中、自らファンへの言葉を届けた。
「Juice=Juice ファミリーの皆さん、私を応援してくれてありがとうございます。そしてこんな変な私に居場所をくれた Juice=Juice メンバーの皆も本当にありがとう。メンバーの皆が大好きです。私はこのライブが終わったら、宮本佳林として新しい一歩を踏み出して人間もパフォーマンスも磨いていきます。Juice=Juice の宮本佳林を愛してくれ てありがとうございました」(宮本佳林)
『Juice=Juice コンサート2020~続いていくSTORY~宮本佳林卒業スペシャル』(※提供写真) 画像 5/6
『Juice=Juice コンサート2020~続いていくSTORY~宮本佳林卒業スペシャル』(※提供写真) 画像 6/6
さらに、リーダーの金澤がメンバーの思いを代表してメッセージを読み上げる。「かりんとは7年以上の時をJuice=Juiceとして共に過ごしてきました。友人のような、家族 のような...でもそのどちらとも違う、大切な存在です」と語った上で宮本のこれまでの姿に感謝を伝え、「今日のこのライブについても、『卒業を延期してでも最後はライブで終わりたい』と言ってくれた時、かりんらしいなぁととても嬉しく思いました。今日という日を無事に迎えられてよかったね。改めて卒業おめでとう!」と宮本を応援して送り出す姿勢をみせた。
メッセージの後に照れた調子で出てきた宮本と和やかな掛け合いをしつつ、ラストは 「Magic of Love」で大合唱が聞こえてきそうな一体感を作り上げ、「Wonderful World」で感謝いっぱいの締めくくり。宮本佳林とJuice=Juice、どちらにも大きな節目となる公演に幕をおろした。