アリーナ奥の重厚感ある門から総勢21名のダンサーたちが荒々しく登場すると、場内に緊張感が漂う。ステージ中央に鎮座し、カメラに向かって煽ってみせるダンサーたち。MA-1を羽織り気合い十分のメンバーがダンサーと向き合うと、一触即発の雰囲気へ。激しいぶつかり合いから「ガラスを割れ!」に突入すると、ステージの四方から炎が吹きあがる迫力満点のステージングを繰り広げた。
欅坂46「THE LAST LIVE」DAY2 photo by 上山陽介 画像 21/38
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「誰がその鐘を鳴らすのか?」をがむしゃらなまでに全力で届けたあと、菅井は声を震わせながら、この日を迎えた心境を語り始めた。「改めて今、欅坂でよかったなと思っています。5年間でいつの間にか当たり前の存在になって、人生の一部となっていた欅坂46と、ついにお別れすることになるんだなって。いかにかけがえのない存在だったか…チームの皆さん、応援してくださる皆さん、そしてメンバーの皆がどれだけ大切だったのか」と振り返る。
「人生を変えたいと思ってオーディションを受けた子が、特に欅坂には多いんじゃないかと思います。悩んだり苦しい時期もたくさんあったけど、どんなときでも支えてくださる皆さんやメンバーがいたからみんなで乗り越えてこられたと思っています。欅坂の素敵な楽曲や歌詞にいろんなことを教えてもらいました」と続け、「どんなに醜くても苦しくても、自分たちらしくいていいんだと教えてくれたのは欅坂でした」とグループに対する思いを明かした。そしてファンに向けて「皆さんとの思い出を決して忘れません。皆さんの心の中で、欅坂の楽曲や作品が生き続けてくれたらうれしいです。どんなときもキラキラの緑のペンライトで道を作ってくださり、ありがとうございました。欅坂に出会って、応援してくださって本当にありがとうございました」とメッセージを送った。
菅井は「次の曲で本当にラストの曲になります。5年間支えてくださった皆さん、応援してくださったすべての皆さまに感謝の気持ちを込めて、精一杯届けたいと思います。私たち欅坂46はこの曲で幕を閉じます。2016年4月6日、この曲で坂を上り始めました。聞いてください」と話してから、覚悟を決めた表情で「サイレントマジョリティー」と最後の楽曲を紹介。ミュージックビデオ撮影時の渋谷の街並みを再現したセットの上で、27人は一糸乱れぬパフォーマンスを刻み付けた。
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荒い呼吸の音だけが会場に響く中、メンバーはアリーナ中央へと移動。欅坂46としてのすべてのパフォーマンスが終了し、万感の表情を浮かべるキャプテン菅井はメンバーを代表し「欅坂46が大好きです。皆さんとの5年間は、ずっとずっと宝物です。本当にありがとうございました。以上、欅坂46でした。ありがとうございました」と挨拶。オーケストラアレンジの「サイレントマジョリティー」と共にスタッフクレジットが流れるおよそ3分間、メンバーはお辞儀をし続けこれまでの感謝を伝えた。