つらいことや、悲しいこともたくさんあったけど、そのたびにファンの皆さんが大きな愛で素敵な景色をたくさん見せてくださいました。仲間の温かさ、努力の大切さ、自分次第で夢は必ずかなえられるということ。NMB48が私の人生において大切なことをたくさん教えてくれた、青春のすべてでした。NMB48が大好きです。こんなにも自分が全力になれて、毎日毎日、グループのことで頭がいっぱいで、楽しくて、大好きなメンバーが近くにいて、素敵なスタッフさん、そしてこんなにも温かいファンの皆さんがそばにいてくれて、本当はここを離れるのがすごく寂しいです」と時折、涙を浮かべながら語った。
「でもこれからはアイドルとしてではなく、残りの20代を一人の強い女性としてたくさんの夢をかなえるために、次は憧れのアイドルではなく、憧れの女性だとたくさんの方に言ってもらえるように、24歳になった今日、新しい一歩を踏み出そうと思います。NMB48のために私ができることは限られているかもしれないですけど、残された時間を大切に、NMB48のためにできることを最後まで全力で取り組み、NMB48はみんなの夢への第一歩をちゃんと踏み出せる場所なんだということを、私が後輩メンバーにたくさん伝えていけるように、残りの時間を大切にしたいなと思います。これからも吉田朱里、そしてNMB48の応援をよろしくお願いします。お時間いただいてありがとうございました」と、今後の展望も語ると、客席に座っているメンバーたちの拍手が響き渡った。
「言っちゃった~!」と緊張感から解放された表情を浮かべる吉田。「メンバーの顔見たらあかんな…! 誰かちょっと上がってきてよ」とキャプテンの小嶋をステージ上へ呼んだ。
「今日はお時間ありがとうございました。このために全員集めるというのは大丈夫かなとか、たくさん心配がありましたが、メンバーのみんなも協力してくれてありがとうございました。そして配信を見てくださった皆さんもありがとうございました。突然の発表でびっくりさせちゃったと思うんですけど、卒業時期とか、コンサートのこととか、いろんな問題がたくさんあるのですが、大人の人がずっとバタバタしているので、また発表出来たらなと思います。やりたい気持ちはめちゃくちゃあるんですけど、いろんな状況が毎日変わっていく中で、どうなるかわからないのですけど、そんな中で卒業を決めちゃいました。今までは残る側だったというか、メンバーをたくさん見送って来て、残される側の方がつらいなとずっと思っていたんだけど、何人か先に言ったら言う方がずっと辛くて、さみしいなってすごく思いました。卒業してもみんなの力になれるような活動をしようと思うので、最後までよろしくお願いします」と、ほっとした様子で改めて挨拶した。
最後はファンに向け「皆さんのおかげですごく楽しいアイドル人生を送ることができたので、最後の時間も大切にできたらと思います。最後まで全力でアイドルをやるのでよろしくお願いします!」と笑顔を見せた。