2020.06.02 公開
【コラム】渡辺麻友が演じた「ネズミ」に魅了されたあの頃

渡辺麻友 ※編集部撮影 2016年  画像 1/4

前田敦子の卒業による急激な世代交代の波は、「次世代」の名目の下に「次のセンター」探しを促した。神7のメンバーが、時には注目の若手がその座に立ったが、民意を反映する場として毎年開催されていた「選抜総選挙」は常に注目を浴びていた。彼女が総選挙で1位に選ばれた2014年。その頃の渡辺に「次世代」という言葉がふさわしくなかったかもしれない。だがスピーチで語った「自分の信じた道を行き、ファンの皆さんを信じ、やってきて本当によかった」の言葉に、ドラマとは違い、ひたむきに真っ直ぐに、高いプロ意識で「王道アイドル」を貫いた生き様を、雨の降る味の素スタジアムで強く感じた。



正直、渡辺の芸能界引退は惜しい。AKB48卒業後もドラマや番組MCで活躍する姿を見ていただけに、まだまだこれからなのに、という思いもある。しかし、「健康上の理由」で女優活動を断念せざるを得ない状況であるならば、今はゆっくりと静養してもらいたい。これまで女優として、声優として、何よりもアイドルとして我々に笑顔を届けてくれた事を筆者は忘れない。渡辺麻友という一人の女性の幸せを願っている。

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