2020.04.18 公開
【コラム】外出自粛なので、SKE48のミュージックビデオで国内旅行をしてみた

SKE48 (C)2020 Zest,Inc.  画像 1/1



【壮絶な愛憎劇が繰り広げられる、季節外れの沖縄】
8thシングル『片想いFinally』。MVが解禁された当時、矢神久美と木本花音のまさかの行動に、劇中の松井玲奈のように目を丸くして驚かれた事だろう。
この作品のMVは沖縄・金武町で撮影されたものだという。沖縄といえば夏の宮古島のようなエメラルドグリーンの海が広がる景色を想像するが、この映像からはコンクリート住宅の多い街並みという事しか分からない。筆者も高校の修学旅行で偶然近くを訪れるまでは半信半疑だった。
ダンスシーンで鉄骨むき出しのビルの屋上で、激しく踊るメンバーの姿が強く印象に残っているため、【番外編】として書き記しておきたいと思う。
夏の海を楽しみたい場合は、同じく沖縄の無人島で撮影された『前のめり』がオススメだ。



【やっぱり愛知が好き!】
SKE48は名古屋に生まれたアイドルグループだ。MVからも愛知を感じたい。
5thシングル『バンザイVenus』の大須商店街、瀬戸銀座商店街の人情と活気に満ちた光景は人の暖かさで溢れている。14thシングル『未来とは?』はナゴヤドームで撮影。ナゴヤドーム公演で実際に収録されたMVなので、当時訪れていた方は“MVを逆再生”してみるのも面白い。17thシングル『コケティッシュ渋滞中』ではオアシス21からスタートし、名古屋テレビ塔、本拠地であるサンシャイン栄、名古屋港水族館など観光スポットで繰り広げられるダンスパフォーマンスと、テンポよく切り替わる映像は見ていて心を弾ませる。2027年のリニア中央新幹線開通を目指して、変わりゆく名古屋の街並みをMVの風景と見比べるのも楽しい。

もちろん『羽豆岬』も欠かせない。この曲は『ごめんね、SUMMER』のカップリングとして収録され、MVでは曲名にもなった「羽豆岬」や、“恋人の聖地”・野間灯台、内海海岸などのスポットを通して南知多の夏を堪能できる作品に仕上がっている。羽豆岬は知多半島の突端に位置し、伊勢湾と三河湾、二つの海が混ざり合う場所にある。そこに鎮座する羽豆神社では、絵馬にメンバーの健康を祈ったり、選抜入りの願掛け、総選挙の戦勝祈願をする光景がいつの頃からか当たり前になった。
SKE48の”聖地”として、メンバーとファンの心の拠り所となっている。



【またここで、笑って会える日まで】
11thシングル『チョコの奴隷』は、SKE48のターニングポイント的な立ち位置の曲でもある。MVは新装オープンしたSKE48劇場で撮影された。お馴染みのメインステージ、撮影用にちょっと延長された「デベソ」、メンバーを照らすステージ照明がパフォーマンスをより一層輝かせる。これほど劇場公演の雰囲気を体験できるMVも珍しいのではないだろうか?
カットされているはずのエキストラからMIXやコールも聞こえてきそうだ。
メンバーによって色彩を変えるサイリウムはSKE48が築いてきた独自の文化だ。そうした熱が映像を通して伝わってくるのはSKE48らしい。

このMVを観ると「劇場に行きたい」と常に思う。
まだまだ難しい状況ではあるが、再びこのステージにみんなで帰って来れる事を願っている。


いかがだっただろうか?
少し視点を変えたMVの紹介だったが、SKE48には他にも数多くのMV作品がある。これらを一気に見返すには、歴代のMV作品を収録した「SKE48 MV COLLECTION ~箱推しの中身~COMPLETE」もオススメだ。
この機会にお気に入りのMVを探してみてはいかがだろうか?

2ページ(全2ページ中)

関連タグ

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
WWSチャンネルの人気記事をお届けします

関連記事