パワフルな「押忍!コブシ魂」、コールアンドレスポンスの熱さが売りながら、この日ばかりは各メンバーからのコールに胸が熱くなる「懸命ブルース」、マイクスタンドを用いての「明日テンキになあれ」、野村みな美が「ラストスパートです。燃え尽きますよー!」と煽りを入れての「亀になれ!」、いぶし銀の活躍でひたむきに歌い続けてきた彼女たちだからこそ、その鍛え上げられたパフォーマンスから繰り出されるパワーには説得力がある。本編ラストにはラストシングル曲「スタートライン」が華を添えた。
こぶしファクトリー 画像 8/10
アンコールではメンバー5人が白いドレスに身を包んでステージへと登場。ライブタオルを掲げながら「明日の私は今日より綺麗」を歌い上げ、一人一人が感謝のメッセージを残した。
ハロー!プロジェクトに残ることを決めた井上玲音は「こぶしをいつ再結成してもいいように私が居場所を作りたいと思ってます。今日が新たなスタートラインなんで、まだまだ私の成長は止まらないよって宣言します。これからも5人をよろしくお願いします」とコメント。
芸能界を引退する和田桜子は「皆にとっても感謝しています。グループとしては雨降って地固まれて、(磨いた泥団子のように)ピカピカ感を出せました。これからは”一般人(こぶしファクトリー)”として生きていきます。ありがとうございました」と伝えた。
こぶしファクトリー 画像 9/10
これから女優・モデルとしてソロで活動していく浜浦彩乃は「こぶしのライブが一番好きでした。本当に楽しくて、ライブに対しての思いが一つなんです。こぶし組の皆さんの思いが伝わってたからかな。これから、いろんなことに挑戦して新たな自分の可能性をつなげていきたいと思います。」
海外留学を決めた野村みな美は、手紙を読み上げた。「開演前に強気な言葉を言い 聞かせるこぶしが好きでした。私は一人でもやるぞ!という人間ですが、みんながそう言ってくれることで無敵になった気がしました。これまでマイペースすぎる私を支えてくださったみなさん、ありがとうございました」
こぶしファクトリー 画像 10/10
そして事務所を離れ、しばらくフリーになることを決めているリーダーの広瀬彩海はマイクを握って泣きながらも感謝の想いを伝えた。「寂しくて寂しくて仕方ないです。でも、いつか皆に会えるように頑張らなきゃいけないと思っています。これからは前を向いて、こぶしファクトリーらしく歩いていきます。5年間本当に幸せでした。幸せな時間をどうもありがとうございました」
これまで想いを歌にのせて届けてきたこぶしファクトリーが、グループにとって象徴的なナンバーである「辛夷の花」を歌い上げる。最後は全員で円陣を組み、こぶしファクトリーらしく“笑って、歌って、踊って、跳んで、元気になれる”前向きなナンバー「シャララ!やれるはずさ」で幕引き。メドレー含む全34曲を完走し、5人は高らかに「こぶしは永久に不滅です!」と声をあげステージを降りた。
