2020.03.09 公開
SKE48 『バンザイVenus』リリースから9年。栄と出会った3分37秒

SKE48 (C)2020 Zest,Inc.  画像 1/1

2011年3月9日にSKE48は5thシングル『バンザイVenus』をリリースした。

本楽曲はSKE48が現在のレーベルであるエイベックス所属前の最後の楽曲にして、現在までに続く22作連続オリコンランキング1位の記録の始まりとなる記念碑的な作品だ。


SKE48“らしさ”が詰まったMV】

『バンザイVenus』のリリースが今から9年前というのは驚きだ。当時の情勢としては、AKB48が全国的に知名度を伸ばし“国民的アイドル”と呼ばれるようになる転換期に差し掛かっていた。SKE48もまたAKB48グループの冠番組に出演し、「名古屋のアイドル」という印象を徐々に広めつつある頃だった。

当時、高校生だった筆者がSKE48に出会ったのも『バンザイVenus』がきっかけだった。日本テレビ系で放送されていた『AKBINGO!』のワンコーナー「AKB48ニュース」で偶然か必然か『バンザイVenus』のMVが放映された。恥ずかしながら当時、姉妹グループの知識をあまり持ち合わせていなかった筆者は、MVを眺めながら松井珠理奈松井玲奈以外のメンバーを認識できなかった。しかし、冒頭から掻き鳴らされるエレキギターに乗せて、制服姿のメンバーたちが教室を飛び出し、『地元のショッピングモールで』の歌詞に続いて大須商店街や名鉄瀬戸線の尾張瀬戸駅を駆け抜けていく映像に見入った事を今でもよく覚えている。

制服を脱ぎ捨てラメ感のある白と青のツートン衣装で、商店街の人たちを巻き込み両手を振って踊り叫ぶサビのメロディーは心地よく耳に残り、映像を埋め尽くすエキストラの数も爽快だった。映像全体から伝わってくる『楽しさ』や『嬉しさ』、素直に好きな人に会えた喜びを『バンザイ』と表現できる歌詞にリピートする度にハマっていった。


【AKB48SKE48

AKB48がこの頃リリースした『ポニーテールとシュシュ』や、当時の高難易度ダンスに挑戦したスタイリッシュな『Beginner』、亡くなってしまった同級生を想い、前へと踏み出す勇気をくれた『桜の木になろう』など、様々な魅せ方で楽しませてくれたMVとは全く違うそれに、言葉では言い表せない大きな興味を持った。その興味の正体は、物事に対する全力さと飾らない素直さと直球の熱さなのだと今では結論付けている。『バンザイVenus』はオリコン初週売り上げ枚数が20.7万枚となり、前作『1!2!3!4! ヨロシク!』の11.9万枚から大きく更新した。本作からいわゆる“新規”も増えたと聞くが、筆者がその事に気付くのはずっと後のことだった。

現在でもコンサートで披露される機会が多い同曲。オリジナルの選抜メンバーも松井珠理奈高柳明音須田亜香里の3名になってしまったが、披露される度に当時を振り返りながら楽しく取材させて頂いている。


これからもSKE48には誰かの心に残る歌を歌い続け、記憶を紡いでいって欲しいと思う。

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