2020.02.26 公開
【コラム】SKE48 チームKⅡ『愛の数』が届いた“あの頃”に

高柳明音 ※編集部撮影  画像 1/1

2020年2月26日22時ごろ。
名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループ・SKE48チームKⅡが歌う『愛の数』がYouTubeのMV再生回数100万回を達成した。

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2011年3月9日にリリースされた5thシングル『バンザイVenus』のカップリング曲として収録されたこの楽曲は、3月に卒業を控えている高柳明音がリーダーを務めていた当時のチームKⅡによる初のオリジナル楽曲だ。当時のSKE48では稀なチーム楽曲だったが、MVはおろかファンの前で披露される機会も当初はなかった。

この曲が注目を集めたのは2011年3月11日に発生した東日本大震災の頃だった。
震災当時、沿岸部を中心に発生した津波による被害と、その影響によるものと思われる福島第一原子力発電所事故による放射性物質の放出という出来事が重なり、日本中が見えない大きな不安にさらされていた。

そんな時、SKE48の公式YouTubeにアップロードされた1本の動画があった。
それがこの『愛の数』だった。冒頭で高柳は「この歌を聴いて下さった皆様の、少しでも心の支えになったらと思います」と語りかける。人と人が手と手をつなぐことで生まれる愛情。その尊さを歌った歌詞には『人間(ひと)の数だけ 愛があるんだ 世界は愛に溢れているよ 誰かの悲しみはみんなで分けよう』と優しさと温かさで満ち溢れていた。この頃、SKE48に出会ったばかりの筆者だったが、何が起こっているのか分からない漠然とした不安の中でこの曲に何度も勇気をもらった。

その後、48グループが被災地支援を目的に「誰かのために」プロジェクトを立ち上げるが、それまでの期間『愛の数』が人々の心の支えであり続けた。


【『愛の数』100万回再生へ】

楽曲の発表から9年。
2020年1月のMV再生回数が97万回に達していたこと、最後のオリジナルメンバーである高柳の卒業というタイミングも重なり、ファンサイドから『#愛の数100万回再生へ』のハッシュタグと共に卒業までに再生回数100万回を達成させるという試みが広がっていた。

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