2020.02.26 公開
【ライブレポート】SKE48 高柳明音、“煽りの神”が魅せつけた限界突破の最後の全国ツアー!松井珠理奈、須田亜香里らメンバー全員からのサプライズで気付いた”笑顔”の意味

「SKE48 47都道府県全国ツアー"令和元年再開" 〜機は熟しすぎた!?〜」大分公演 ©2020 Zest,Inc.  画像 1/10


【熱狂に包まれるホール「大分!心の底から声出せ!!」】

大分の名物を食レポするコーナーでは鶏の足を煮付けにした「もみじ」に、高柳があらぶる一幕もありながら、ここからは『強がり時計』『片想いFinally』『Escape』などSKE48の真骨頂であるダンスメドレーでファンを刺激する。「一緒に愛、叫び合いましょうか?」という須田の誘いに乗せてセットリストは『FRUSTRATION』へ。「みんな!愛、叫んでくれ!!」と須田の叫びに呼応し熱量に燃えるホール。一旦MCを挟みながらも『ソーユートコあるよね?』で再び加速していくボルテージに身体を思いっきり揺らしてビートを刻んでいくメンバーたち。センターの須田へ注がれる「あかりん」コールに負けじと、高柳は「大分!心の底から声出せ!!『オキドキ』行くぞ!」と『オキドキ』を熱狂的な煽りでフロアを刺激する。熊崎のシャウトに呼応し『コケティッシュ渋滞中』、『12月のカンガルー』と打たれる大声量MIXに、この場にいる誰もが限界突破のステージを楽しんだ。


上村は「大分のみなさん、ぶっ壊れてますか!?私たちもぶっ壊れてます!唐揚げよりもみなさんの事が好きっちゃん!」とファンへ向けた想いを爆発させる。先輩メンバーが受け継いできた灯火は、ステージを通して後輩たちへと受け継がれていくのだ。『パレオはエメラルド』でセンターに立った高柳。「みんな行けるー!?」。その問いかけは不要だと言わんばかりにフロアの誰もが叫び続けた。本編最後の『無意識の色』で高柳は「今日という日は今日しかありません。今日みんなと過ごした時間は、今日ここにいるみんなとだけの思い出です。今日のこの思い出がみんなの心にずっとずっと残っていてほしいです。辛くなった時は私たちの事を思い出してください!楽しい時も辛い時も一緒に過ごしましょう!ありがとうございました」と内から溢れ出る想いを叫んだ。

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【「ツアーが終わっても、SKE48の事を愛して盛り上げてくれたら嬉しい」】

アンコールに誘われて再びステージに集まったメンバーたちは、ツアーTシャツに袖を通し『Stand by you』を披露する。曲終わりのMCでは江籠がコンサートの感想を高柳に尋ねる。「ツアーが始まった時はすごく嬉しくてチームで周ったり、ツアー毎の選抜で毎回違う場所に行きました。どこへ行っても熱いファンの方がいるんだと肌身で感じました。そして、同じチームじゃない後輩たちの成長していく姿を見て、あんな事ができたり、こんな風に表現できるんだと間近で見られる貴重な機会でした。このツアーだからこそ出せた自分もあって、ライブでヘッドバンキングをしはじめたのもツアーが最初です。シャウトしたり、煽りもやりたい放題で、本当に私も成長できました。最後まで周りきる事は残念ながらできなかったんですけど、SKE48への愛は変わらないし、行ける公演には行ってみんなの成長を見に行きたいなって思ってます。このツアーが終わっても、SKE48の事を愛して盛り上げてくれたら嬉しいです。今日はありがとうございました」と2014年のツアー開始当初から続く想いとグループへの愛を語った。

【ライブレポート】SKE48 高柳明音、“煽りの神”が魅せつけた限界突破の最後の全国ツアー!松井珠理奈、須田亜香里らメンバー全員からのサプライズで気付いた”笑顔”の意味「SKE48 47都道府県全国ツアー"令和元年再開" 〜機は熟しすぎた!?〜」大分公演 ©2020 Zest,Inc.  画像 10/10

「本当に最後なんですね」と江籠は切なげな表情を浮かべた。「ちゅりさんの煽りを受けて会場のみなさんが盛り上がる姿を見て、私たちももっと頑張ろうと思ったし、前に立ってる姿を見て、この背中を追ってきたんだとしみじみしちゃいます。ツアーが始まってからたくさんのメンバーを見送ってきました。しっかり完走する事が一番の目標だと思います」と決意を固めた。

【サプライズで気付いた“笑顔”の意味】

高柳と過ごすセットリストも残り2曲。まだまだ叫び足りないフロアは『アイシテラブル!』を大合唱。ここで須田が突然「今日はちゅりさんが最後のツアー参加という事で、ここでちゅりさんにみんなからの愛を届けたいと思います!」と粋なサプライズを用意。ステージ上の階段に高柳を誘い、メンバー、ファンが”丸一丸”となって『アイ・シテ・ちゅりちゃん!』と各々の想いを全力込めて届ける。高柳もまた「もっと行けるだろっ!」とトドメを刺すような煽りに関係者席までをも巻き込みホール一体を大熱狂させた。『仲間の歌』のギターソロに思わず感激の叫びを上げる高柳の前に「私もちゅりちゃんが大好きだよ!」と松井が現れた。肩を組みながら並ぶ松井、高柳、須田の姿に『夏よ、急げ!』の頃を重ねた。希望はどこにあるのか、進む道さえも分からなかったあの頃。長すぎる丘陵だった『革命の丘』を登った先には兆しに照らされた朝日がメンバー達を待っていた。「未来」が繋がった。SKE48が再び輝く新しい夏へ向けた船出。その先頭に立っていた3人は、今それぞれの進むべき道をしっかりと歩んでいる。その背中は後輩の道筋となり、そうしてSKE48の歴史は紡がれていく。SKE48のステージは同じものがない一期一会のものだと、以前、別のライブレポートで執筆させて頂いたが、このコンサートで再びその大切さに気付かされた。

終演後、高柳は最後の影アナで「あーやられた!アンコールでは(サプライズを)ずっと仕掛ける側だったから、自分がされる日が来たんだな。自分がいつも涙を流してきたけど、卒業していくメンバーはみんな笑顔なんです。私も幸せで今日は笑顔になれたので、みんなの笑顔の意味を身をもって感じる事ができました。ツアーは最後になってしまったけど、みんなに出逢えてよかったなって思うし、素敵な時間を過ごせて幸せでした。本当にありがとうございました!」とサプライズへの感謝をマイクの乗せて届けた。会場からは満場の「明音」コールと拍手がいつまでも鳴り止む事なく贈られていた。



 公演概要
【タイトル】「SKE48 47都道府県全国ツアー "令和元年 再開" ~機は熟しすぎた!?~」大分公演
【日程】2月24日(月・祝)
【会場】大分iichikoグランシアタ
【時間】開場17:00/開演18:00
【出演メンバー】
上村亜柚香坂本真凛野村実代青木詩織荒井優希江籠裕奈北野瑠華高柳明音
井田玲音名熊崎晴香末永桜花須田亜香里高畑結希(※1)、谷真理佳赤堀君江田辺美月松井珠理奈(※2)
※1:「高」は「はしごだか」が正式表記
※2:『Who are you?』『仲間の歌』の一部出演

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