「SKE48 47都道府県全国ツアー"令和元年再開" 〜機は熟しすぎた!?〜」大分公演 ©2020 Zest,Inc. 画像 5/10
NMB48のナンバーをカヴァーで披露した『おNEWの上履き』には江籠、坂本、赤堀の3名が可憐にパフォーマンス。全国ツアーでお馴染みの3色ユニットだが、この楽曲は曲中もとにかくステージを動き回るのが特徴的だ。また、ユニット内で江籠が一番の先輩である事に驚きながらも、ここまでツアーに参加してきた赤堀のダンスに視線が釘付けにされる。先日、静岡・エコパアリーナで開催された「SKE48 VALENTINE'S DAY LIVE 2020 〜CHOCOLATE〜」でチームSヘの昇格が発表されただけに、ダンスチームたる「S」のDNAを感じる瞬間が間奏のパフォーマンスなど随所に見られた。
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また、切なくも妖艶な雰囲気を漂わせる大人ナンバー『純愛のクレッシェンド』は須田、谷に混ざり田辺が参加。9期生の中では年長メンバーでもある彼女だが、ツアー再開当初から先輩たちの背中を間近で見てきたからこその表現力だろう。等身大の飾らない姿で「誘いましょうか?」のフレーズに鼓膜が震えた。田辺もまたエコパ公演でチームEへの昇格が発表されており、劇場公演での並びにも注目だ。
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【磨かれていくソロ曲『青春の宝石』】
ユニットパートのトリを飾ったのは高柳。ステージ後方から現れ卒業ソロ曲『青春の宝石』をしっとり歌い上げる。一瞬の静寂の後に緑と黄色に灯ったサイリウムの輝きが「最後」に近づいている現実をひしひしと伝えてくる。あと何回、この曲を聴けるのだろうか? あと何回、命を燃やすようなステージングを見られるのだろう? そんなホールを取り巻いた不安はすぐに消え、後には自身の夢に向かって踏み出す覚悟を決めた高柳の歌声が伸びやかに響いていた。
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「しんみりするなー!まだ早いぞ!!」
高柳の煽りが再び炸裂し『SKEフェスティバル』でホールのテンションを一気に祭りへと変貌させていく。高柳のシャウトに身を預けるように、ユニット曲の衣装でステージに集結したメンバーたち。衣装の違いは個性の現れ。誰もが輝ける何かを持っているのがSKE48であり、オーディエンスたるファンの盛り上がりの盛況さも「箱推し」という独自の文化の由縁なのだろう。
