メンバーもボランティアも、それぞれの担当をしっかりと全うしていく。2月の川辺となればかなりの寒さを想像していたのだが、実際に動いていると“新汗覚”のタイトル通りみんな汗だく。復旧作業の手伝いではあるものの、実に楽しい。その場にあるものを利用しキャンプしていくというのは、ちょっとしたサバイバル体験でもあり、キャンプの原点的なことでもあったりする。このように、この経験を通じていろいろなことが見えてきた。
やがて、メンバーとボランティアが団結して作り上げた食事が完成。メンバーは、ボランティアに鍋や肉を振る舞い、全員が自分たちで作った料理の旨さを分かち合う。石のかまどで作られたリアル石焼き芋もホクホク。川に入った人はサウナで温まりと、全員がそれぞれの楽しみ方を満喫している。こうした様子を随時SNSで発信するというのも、新しい形の復興支援の取り組みを多くの人たちに知らせるという意味でとても有効な手段だ。とにかく、参加者全員が笑顔だというのが一番素晴らしいことじゃないだろうか。
さて、しっかり腹ごしらえをしたあとは、アートな時間に突入。メンバーは竹灯籠にチャレンジ。長い竹を切り、自分なりのデザインをドリルで描いていく。さらにメンバーは、石へのペイントを行なっていった。そして、サウナへもペンキでイラストを描いていく。ボランティアは、流木などを使ってオブジェを制作。そこに、メンバーデザインの石も並べられた。メンバーとボランティアの一体感の証が、形として残るのも実にいい。
ひと通りの作業を終えると、ロッジの広間で、メンバーからボランティアへ感謝とおつかれさまの思いを込めて「We are Winner!」がアンプラグドで歌唱された。大きな拍手は、まさに『新汗覚キャンプ』の大成功を表していた。
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災害の復旧作業を楽しみながら、自然のあらゆるすごさを体感し、キャンプの醍醐味を味わえた『新汗覚キャンプ』。参加者が気持ちをひとつにして、全て手作りでネガティブなものをポジティブに変えられたという意味でもとても実のある1日だった。こうした新しい支援の形が、より広がっていくことを期待したい。
