次のMCには、小嶋花梨・加藤夕夏・泉綾乃・安田桃寧が登場。また新しいtwitter企画をしたいという話から、NMB48の劇場公演で選んだ曲を歌うことや、MVの見どころ場面を披露するなどの企画を上げていた。
NMB48<AKB48グループ TDCホールライブ祭り> 画像 34/36
ライブも終盤戦へ。ここからは人気シングルチューンを立て続けに披露。熱した想いをぶつけるように歌ったのが、「甘噛み姫」。フロア中から飛び交う熱い声。メンバーたちのキュートとセクシーの入り交じるステージングも、とても魅力的に心を揺さぶってくれた。続く「カモネギックス」でNMB48は、躍動するエレクトロビートの上で凛々しい表情を見せながら観客たちの身体を揺らしだす。可愛くも挑発的なステージングに触発され、フロア中に熱が沸きだす。クールな表情で歌うNMB48のメンバーたちの姿が、とても勇ましく見えていた。感情を奮い立たせるように届けたのが、「欲望者」。挑発的な姿と高揚する楽曲へ触発され、騒ぐ観客たち。凛々しく格好いい姿も、NMB48の魅力を司る要素だと再確認。キリッとした眼差しのメンバーたちの姿にも心を射抜かれた。NMB48<AKB48グループ TDCホールライブ祭り> 画像 35/36
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ここからは、ふたたび華やかさをNMB48は描き出す。弾けた魅力を思いきり解き放つように届けた「高値の林檎」。会場中の空気が赤く熱く染まってゆくのが手に取るように伝わる。メンバーたちも一体化したパフォォーマンスを通し、フロア中に熱狂の花を咲かせていった。その興奮をさらに花開かせようと、NMB48は本編最後に、最新ナンバーの「初恋至上主義」を歌唱。センチメンタルな始まりから、楽曲は一気にドキドキを掻き集めるように広がってゆく。華やかさを振りまくステージングに、キュンキュンと高鳴る胸の鼓動を抑えられない。何時しかメンバーたちと観客たちが「WOW WOW」と歌いながら、初恋のときのような甘いときめきに嬉しく溺れあっていた。
アンコールは、「NMB参上」「ナギイチ」「北川兼二」に合わせ、、NMB48のメンバーたちが客席のアチコチへ登場。メンバーらが身近な場所に来て歌う姿を見て、観客たちもより一層興奮のボルテージを上げていた。ステージと客席という関係のみならず、メンバーがフロアに降りてファンたちへ身近に接してゆく。そりゃあ、いつも以上に熱く手を伸ばしたくなる気持ちや、ひときわ高い声や笑顔をぶつける気持ちもわかるよ。メンバーらと至近距離でライブを体感。しかも、立て続けに3曲もメンバーたちと触れあえるとは。そのサプライズが、満員の観客たちから壊れそうな笑顔を次々と導き出していった。
「NMB48が10年目ということで進化していきます」とメンバーが宣言。ここからは、一気にラストスパートへ。会場中の人たちが心一つに声を張り上げた 「ドリアン少年」では、メンバーたちも無邪気にじゃれ合いながら、満面の笑顔を浮かべわちゃわちゃはしゃいでいた。その「楽しい」を満喫してゆく姿へ気持ちが熱く惹かれてゆく。まさにNMB48はオンリーワンな気分だ。最後にNMB48は「青春のラップタイム」をプレゼント。会場中の人たちと一緒に全力の笑顔で弾けるメンバーたち。熱した声の掛け合いに胸が熱くなる。この熱狂がずっとずっと覚めない限り、これからもNMB48絶対至上主義で彼女たちを応援し続けたくなる。
10周年という大きな記念の節目を、今年10月に迎えるNMB48。その節目を、さらに大きく輝くためのスイッチにして、彼女たちは次の10年へ向かってゆく。そんな素敵な年になりそうな予感も覚えさせるライブを、この日のNMB48は見せてくれた。
(文:長澤智典)