なにわの5人組アイドルグループ、たこやきレインボー(通称:たこ虹)が12月15日(日)に東京・中野サンプラザにて、冬のホールワンマン『なにわンダーランド2019〜Joy to the World〜』を開催した。
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「なにわンダーランド」とは、通常のツアーとは異なり、毎回、異なったテーマを設けて開催するスペシャルなワンマンライブのことで、2017年の秋には幕張メッセにて、ユニコーンの手島いさむ(Gt)と川西幸一(Ds)らによる“なにわンダーたこ虹バンド”を従え、サーカスをテーマにした『なにわダーランド2017〜OH! CIRCUS〜』を開催した。約2年ぶりとなる「なにわンダーランド」のテーマは“天使と夢の国”。AZUpubschoolとCOR!Sによるプロデューサー・ユニット、KiWi(キウィ)が新たなアレンジを施したファンタジックなサウンドが彩る夢の国(ワンダーランド)を舞台に、羽のない天使たちがありったけの愛を届けるステージとなっていた。
開演時間になると鐘の音が響き渡り、シスターに扮した5人が白銀のクリスマスツリーや燭台が飾られたステージ上段に登場。スクリーンに投影されていたステンドグラスから飛び出てきたような演出に観客からは「おぉー」という驚きの声が上がった。そして、最新シングルのカップリングナンバーで、本公演のテーマソングと言ってもいい「天使のラブソングを」でライブの幕を開くと、「レインボーロード〜駆け出した靴〜」ではマジカルでガーリィーな世界観をミュージカル調に表現。続く、フィルターハウス調にレアレンジされた「にじースターダスト」のイントロでは、清井が「なにわンダーランドへようこそ!」と挨拶。「今年も1年間ほんまにお疲れ様でした。いろいろあったよね。大変やったよね」と語りかけると、堀が「ここではいろんなことを忘れて、一緒に体を揺らしたり、声を出したりして、笑顔になって楽しみましょう。私たちは今日はそのためにここのきました」と続け、根岸が「羽はないんやけど、私たち天使なんです! 羽がないので歩いてきちゃいました!」と告白すると、フロアからは歓声と笑い声が起きた。さらに、春名は「また明日から前を向いて頑張れるように、たくさんのメッセージを歌にのせて届けるので、みなさん、しっかり受け取って欲しいです」と丁寧に語りかけ、彩木は「さぁ、迷える仔羊たちよ。私たちについてこい!」と天に向かって祈りを捧げるように声をあげ、切なくも力強い歌声を響かせた。
そして、インディー時代の1stシングルのカップリングに収録されていた「あきんどチャチャチャ」でヘッドセットを外すと、そろばんをもって全力で盛り上げ、ドリーミーなイントロがついた「元気売りの少女〜浪速名歌五十選〜」ではコール&レスポンスが沸き起こり、「ナンバイサンバイジャー」は物語を感じさせるドラマチックなアレンジが施され、清井は鬼気迫る表情を見せた。
