9月25日(水)、パシフィコ横浜 国立大ホールにて、アンジュルム 2019秋「Next Page」〜勝田里奈卒業スペシャル〜が開催された。この日は、約8年間グループに在籍した勝田里奈の卒業公演。国内26会場でライブビューイングを実施、〈dTVチャンネル〉ひかりTVチャンネル+にて生配信されるなど、多くのファンの目に触れる公演となった。チケットはSOLD OUT、4,000人のファンを会場に迎え入れ、公演はスタート。観客はオレンジ色のペンライトを掲げ、"りなぷーコール"でアンジュルムを迎え入れると、黒いレザー生地の妖艶な衣装を見にまとい登場した12名。アンジュルム 画像 2/10
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オープニングを飾ったのは『いとし いとしと Say My Heart』。振りに指ハートなども交えたキュートでキャッチーなダンスチューンで幕開けだ。続く『次々続々』は、アンジュルムのライブには欠かせない怒涛のパフォーマンス曲。モニターにはモノクロの映像が映し出され、色彩がなくなったアンジュルムが、モノクロ映像ならではの妖艶さを映し出した。
赤いレーザーが会場を飛び交うと、『赤いイヤホン』へ。力強いダンスを繰り広げるこの楽曲は、アンジュルムの"圧"をビシビシと感じさせる。続けざまに披露された『泣けないぜ・・・共感詐欺』では、曲終盤、待ってましたとばかりに降臨する勝田のソロパートが。勝田が持つスペックがたった一言のソロパートにこれでもかと詰め込まれる。この日は、いつにも増して勝田の中に潜む底知れない気迫をヒシヒシと感じることができた。アンジュルム 画像 4/10
MCタイムでは、リーダー・竹内朱莉から挨拶が行われ、続く楽曲『人生、すなわちパンタ・レイ』の勝田のセリフが披露されると同時に大歓声が会場を包む。続けざまに『恋はアッチャアッチャ』を披露すると、『タデ食う虫もLike it!』へ。"絶対的価値観で 魂をこがす姿は美しい"と、好きなものへ情熱をかけることの大切さを歌うこの楽曲。卒業後、自身が好きな"ファッション"の道に進む勝田は、好きなものへかける情熱を自身のステップアップへ繋げたのだ。続く『恋ならとっくに始まってる』では、同期の竹内朱莉、中西香菜が勝田の両端を固め、その流れのまま、勝田、竹内、中西の2期3名が、MCにて同期トークを展開。勝田は「今回衣装ミーティングに参加させていただいて、今着ているこの黒い衣装は私が出したアイディアを採用していただきました」と笑顔を見せる。これに竹内は「かっこいいよね!最高」とさらに笑顔。この後、3人のスマイレージ加入時のヤンチャエピソードを話し、終始和気藹々とした雰囲気で、通称"アメリカトーク"は終了。アンジュルム 画像 5/10
MCを終え、「新旧さまざまな楽曲を歌っていきます」と始まったのは、スマイレージ7人時代の楽曲『プリーズ ミニスカ ポストウーマン!』。中西香菜、上國料萌衣、笠原桃奈、川村文乃、橋迫鈴で披露すると、そのまま『鏡の国のひねくれクイーン』へ。
竹内朱莉、室田瑞希、太田遥香、伊勢鈴蘭の4名は、スマイレージ6人時代の楽曲『チョトマテクダサイ!』、最新アルバム収録曲『フラグをぶっ壊せ!』をドロップ。勝田里奈、佐々木莉佳子、船木結の3名は『好きよ、純情反抗期。』、『今夜もステキに落ち着けない』の2曲を披露し、新旧さまざまなファンが、さまざまな楽しみ方をできる空間を作り上げた。
勝田、竹内、中西の2期メンバー3名で披露されたのは『旅立ちの春が来た』。落ちサビでは中西、竹内の目を真っ直ぐに見て、一つ一つの言葉を強い意志で伝える勝田の姿が。
その後、ステージに残る3名の元に、残る9名が合流し、アンジュルムのメンバー卒業には欠かせないナンバー『交差点』へ。自身の歌唱パートで言葉に詰まる竹内は、隣に立つ勝田の肩に額を当てる。そしてそれに涙ではなく笑顔を見せるのが、勝田里奈というアイドルだ。また、他のメンバーもそれぞれが勝田へ対する想いを溢れさせ涙を見せる。しかし、全員が横に並ぶと、勝田は涙を流し、対する他メンバーは笑顔でメッセージを届けた。最後まで言葉を詰まらせていたのは竹内。しかし、竹内に委ねられた最後のワンフレーズ"ありがとう"は確実に真っ直ぐに勝田へ向けて歌っていた。アンジュルム 画像 6/10
続く『Uraha=Lover』では、先ほどまで涙を見せていたメンバーもガラリと表情を変え、パフォーマンスへ没頭。これこそがプロ集団・アンジュルムだ。その後、橋迫も参加したC&Rを挟むと、『新しい私になれ!』を披露し、アンジュルムのキラーチューン『大器晩成』へ。勝田はペンライトで埋められた会場を見渡し、ステージ上ではそれぞれのメンバーとの掛け合いを楽しんだ。本編最後は、アンジュルムで1、2を争うパーティーチューン『46億年LOVE』で会場も一つに。勝田は、新メンバー橋迫に歩み寄り頭を寄せ合い、橋迫もキラキラの笑顔を見せていた。アンジュルム 画像 7/10
本編が終了すると同時に、オレンジ色に染まり"りなぷーコール"でメンバーの登場を待つ会場。だんだんと大きくなる"りなぷーコール"の中、自身初となるソロ楽曲『とっておきのオシャレをして』に乗せ登場した勝田。軽快なメロディに乗せた、勝田の唯一無二のキュートでありながらしっかりと芯がある歌声がなんとも心地いい。アンジュルム 画像 8/10
勝田以外のメンバー11名もステージに登場すると、勝田はステージ中央に立ちスピーチへ。
「6月に卒業を発表して3ヶ月くらいしかなかったんですけど、その期間の中で最後に何を伝えようか考えていて。まずファンの方にはシンプルに長い間応援していただきありがとうございました。そして私たちアンジュルムに出会ってくださって本当にありがとうございます。みなさんそれぞれアンジュルムを知ったタイミングだったり応援してくださっている期間はバラバラだと思うんですけど、こういったライブ会場でお会いすると、みなさん温かい声援を同じ熱量で私たちに送ってくださって毎回実は感動していました(笑)。本当にありがとうございます。スタッフさんは、いろんな場所でいろんなスタッフさんにお世話になりましたが、みなさんに共通して言えることは、私たちにすごく愛情を持ってお仕事をしてくださっていて。お陰様で私たちもすごく気持ちよくお仕事をさせていただくことができました。ありがとうございました。そして最後にメンバー。私が加入した当初は、私たちが一番後輩の期間が3年くらい続いていたんですけど、後輩が入ってからまた私の気持ちが大きく変わりました。後輩から刺激を受けることがたくさんありすぎて、後輩が入ってきてくれるとこんなにも自分の考えが変わるんだと驚いたこともあったりしました。アンジュルムでは本当にたくさん思い出がありすぎて、プライベートでも海に行ったりとかもしていて、それも本当に楽しくて、いろんな経験をみんなで一緒にすることができたなと思っています。出会ってくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。今日はこの場で感謝の気持ちを伝えることができてよかったです。みなさん、夢のような時間を今まで本当にありがとうこざいました」と、飾ることのない等身大の言葉で伝えると、勝田はステージを後にし、11人体制で初の楽曲『私を創るのは私』へ。
現在までの10人のメンバーの気迫溢れるパフォーマンスに加え、新メンバー橋迫がセンターで踊ることも。11人体制となり、さらに進化するアンジュルムへの期待を高めてくれるパフォーマンスを見せた。