2019.09.14 公開
【ライブレポート】SKE48 6期生が辿り着いた夢の場所「Zepp Nagoya」で決意を込めた単独ライブ開催!

SKE48 6期生  画像 1/25

この瞬間、何かが変わると予感した会場の空気は、一瞬の静寂を持って確信へと変わった。
次に6期生が披露したのは『神々の領域』。この曲はSKE48の歴史を築いてきた1期生のために贈られた楽曲で、SKE48が初めて行ったナゴヤドーム公演で最初に披露された曲でもある。この曲を歌う事について相当な覚悟が必要だった事だろう。中西優香、佐藤実絵子、松井玲奈、大矢真那が卒業し、この歌を歌えるのは松井珠理奈しかいない。それは正に「これからのSKE48を引っ張る」という決意表明だ。4年前の豊田スタジアムで「お前は選抜に入るんだ!」と松井玲奈に檄を飛ばされた北野が口にした事はとても感慨深い。歌を継ぐという事は、その歌詞の中に込められた想いを継ぐという事だ。今、6期生は確かにSKE48を継いだのだ。

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そしてセットリストは『FRUSTRATION』『未来の扉』と続いた。
井田は最後に「今日が私たちにとって未来の扉になりました!」と叫ぶ。この曲の歌詞にある「愛に満ちた新世界」が広がって行く。逆境なんて言葉は彼女たちには似合わない。いくつもの壁を超えたどり着いたこの場所で、6期生の行く手を阻むものなど存在しないのだ。

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ライブはアンコールへと突入した。
コールは6期生と苦楽を共にし、SKE48イズムを継承させた松村香織によって起こされ、「6期コール」がZepp Nagoyaを包み込んだ。お揃いのTシャツ姿でステージに再び集ったメンバーは『意外にマンゴー』『Vecancy』を立て続けに熱唱。

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MCで一人ひとりが感想を述べる中で9月21日に劇場最終公演を迎える北川へ向けて、卒業生の宮澤佐江から手紙がサプライズで朗読された。同じチームSで活動を続けた北川と宮澤。手紙の中で宮澤は北川とのある思い出について触れた。5年程前にはじめてこれからの事を話したことについて、「『綾巴はグループを卒業したら次の目標はなんなの?』と聞くと、『う〜ん、りょうは48グループに入ることが目標だったから、それが叶ってしまったから卒業してからの目標はないんです。だから一般人に戻ります!』とはっきり伝えられた事を今でも覚えています」と明かした。その時の潔さに強い子だと、その年で覚悟して生きていることは凄いと思ったという宮澤。手紙を受け取り北川は「まさかこんなサプライズがあるとは思わなかったし、普通に終わるんだろうなって思ってました。私がSKE48に入るきっかけは佐江さんだったので、佐江さんがいなかったら私はここにいないし、佐江さんみたいな人になりたいと思ってやってきたので、大切な人からお手紙をいただけて幸せです」と想いを伝えた。

最後のMCで青木は「今日は素敵なステージに立つ機会を与えてくれてありがとうございます。生まれた場所も性格もバラバラな私たちが出会い、この6年半の間に楽しいこともあったけど辛くて立ち止まったこともありました。その度にステージに立つことが楽しかったり、周りに仲間がいたり、ファンのみなさんが握手会や公演やSNSで声かけてくれて、目には見えないけど味方がたくさんいることが私たちの支えになりました」と改めて感謝の気持ちを述べた。続けて「私たちの夢は終わりではなくて、これからも小さい夢、大きな夢を見続けます。叶えたいって思ってます。夢に向かう道を一緒に歩んでくれたら嬉しいです。言葉にするのは苦手な6期生ですが、歌に乗せて感謝の気持ちを伝えたいと思います」。

最後の楽曲は『ファンレター』だった。
ファンとの絆をメンバー目線から歌ったこの楽曲を、こみ上げる涙を流しながら歌う姿にもらい泣きする。歌詞に綴られた言葉の一言一言がこの場所にいる全員の心に響いていく。誰かと同じ夢を見る。その夢に向かって叱咤激励しながら突き進む姿は見る者たちを魅了し、やがて大きな声援の輪になりどこまでも広がっていく。それはSKE48というグループの真髄だと思う。今ここで叶った夢は新しい夢への出発点だ。6期生が見せてくれる次の夢にはどんな景色が広がっているのだろう?

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横一列に並んで最後の挨拶をするメンバーたち。
しかし、涙を流しただけで終わるのが6期生ではない。BGMとして流れた『オキドキ』に日高と熊崎が感化され踊り始めると、全員を巻き込んで歌い始めた。誰もがこの時間を永遠より長く続けばいいのにと思ったことだろう。一年前、土砂降りの雨の中でずぶ濡れになりながら踊った時のように、メンバーは『オキドキ』を2回も踊りきった。完全燃焼となった6期生の単独公演は会場全員の満面の笑顔の中で終了した。





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SKE48 6期生・ライブの感想】

熊崎晴香
「この夢はこれが最後ではなくて、ここからまた始まるんだと思います。私たちはまだまだ未来を見続けたいし、夢を見続けたいです。みなさんとこれからも未来を共有していきたいと思ってます」

鎌田菜月
「最初は厳しいだろうなって正直思っていました。それを夢じゃなく現実にしようと言ってくれたみなさんがいたから、今日こうしてステージに立てました。夢を見るのに遅いことはないと、これからの人生においても勇気をもらえる日なりました!」

井田玲音名
「今までずっと自分たちは後輩だと思っていたけど、これからは私たちが後輩に背中を見せて、かっこいい先輩にならなきゃいけないと感じました。たくさんいる仲間と一緒にSKE48を引っ張って行ける一員になれるように一生懸命努力していきます!」

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