2019.05.02 公開
SKE48・松村香織が48グループに刻んだもの、残したものとは?

松村香織と高柳明音、「AKB48グループ感謝祭2018〜ランクインコンサート〜」での一コマ。  画像 1/1

そして、15年3月31日、最後まで研究生として残った青木詩織井田玲音名竹内彩姫鎌田菜月、山田樹奈と共に、彼女は長い研究生時代を終えてチームKⅡへと昇格した。
折しも、その翌日に行われたチームKⅡ公演を訪れた筆者は「正規メン!」と満面の笑みで喜ぶ松村の姿を今でも忘れない。


また、松村が画期的だったのは48グループで「Google+(以下、ぐぐたす)」を使った動画投稿をいち早く開始したことだろう。

今ではTwitterやSHOWROOMでメンバーが当たり前のように動画を自由に投稿しているが、当時はSNSがまだまだ未発達であり、グーグルが運営していたSNSであるぐぐたすへの48グループの参入は、ファンとメンバーの距離を近づける起爆剤となった。

多くのメンバーがブログの延長線上でぐぐたすを使用する中、松村はいち早く動画投稿を開始。「誰も取材に来てくれないから、自ら発信しようと思って」と当時のテレビ番組で語っていた。そうして始まった「BBQ松村香織の今夜も1コメダ」は、松村独自のコンテンツとして広がりを見せ、SKE48が一時低迷していた時期は、貴重な情報発信のメディアとしてあり続けた。


松村が残した偉業は計り知れない。
ここに記述したものは、ほんの片鱗にすぎない。松村香織という常識にとらわれない独自のアイドル像を貫いた彼女は、間違いなく48グループ全体のアイドル像を良い意味で変革させた。

この後17時より、SKE48劇場で松村のアイドルとして最後のステージが幕を開ける。
松村が歩んだアイドル9年半の終着点を刮目してもらいたい。

2ページ(全2ページ中)
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
WWSチャンネルの人気記事をお届けします

関連記事