――運営さんに「メンバーと心開いてコミュニケーションをして欲しい」と言ってましたよね。
指原莉乃:風通しの良いHKT48でいてくださいということなんですけど。もともとHKT48は風通しの良いというか、相談したらいろんなことが通るチームではあるんですけど。やっぱり人間と人間なので、目を見て話して、しっかりコミュニケーションを取るのも大事なこと。なので、ああいう形で運営の方たちへの感謝の想いを届けたんですけど。想いは伝わったのかなと思っています。
――「悔い無し」で卒業するのは、すごく綺麗な形だと思うんですけど。「総選挙」で三連破したときに公約として「指祭り」を行うと言ってたと思うのですが。
指原莉乃:「指祭り」は、わたしが知らないところでどんどん動いてて、でも出演者が決まったわけじゃなくて、またイベトントとは違った形で実現できるんじゃないかというのがあるらしいです。わたしもあまりわかってないんですけど、早いとこやらないとなと思っています。
――中盤から涙のシーンが多かったように、思いのほか涙腺が緩んでたなと思うのですが、本人としては振り返ってどうでしょうか?
指原莉乃:じつはリハの段階からすごく耐えて、堪えてて。今日のお昼のリハでは普通に泣いちゃっていたので。今までHKT48に移籍してからこれまでいろんなことがあったけど。こうやってメンバーが泣いてくれる関係性を築きあげられたんだなぁというのに安心して。メンバーが泣くたびに「可愛いなぁ」と思ってましたね。
――具体的な一番の思い出ってありますか?
指原莉乃:今日の景色がホントに綺麗で忘れられないんですけど。一番かぁ、なんでしょうね。候補が何個も出てきちゃうくらい、改めてAKB48やHKT48として生きてた時間が濃いんだなと気づきました。思い出はいっぱいあります。
――「超絶可愛い最強のアイドル」だった指原さんにお聞きしたいんですけど。卒業して、AKB48に対して心残りや心配はありませんか?
指原莉乃:いまこの状況で、タイミングが重なったというのもあるんですけど。それに関しては、まだ改善の余地というか、変えなきゃいけない。すべてをまた1から作り直してやっていかなきゃいけないとわたしは思います。自分にできることはすごく限られていますし、実際に今までも、口には出していなかったですけど、実際に会社の人たちにどうしたらいいのか、こうすることは出来ないのか、あーすることは出来ないのかと何度も声をあげてきました。もちろん、わたし一人の力で動くようなものじゃないんだなって、改めて社会や会社の厳しさに気づきました。これから本気で変えたいんだったら、すべてを1からやり直さなきゃいけないと思っているので、わたしに出来ることがあれば伝えたいと思ってますし。悔いはないと言いましたが、それに関しては確かにもっと自分が何か出来なかったのかなとは思います。
――指原莉乃さんにとって、アイドルとは。
指原莉乃:アイドルとは…ホントに、シンプルですけど、わたしのすべてですね。アイドルとして生きた記憶しかないので、これから先どうなっちゃうのか。これまでアイドルがすべてだっただけに、これから脱け殻のような生活になるんじゃないかってちょっと不安です。
――アイドルファンとして観た指原莉乃って、どうでした?
指原莉乃:正直、アイドルとしての自分は好みのタイプではなかったんですね。好みのタイプは歌って踊れて、しっかりしてて、夢を与えてくれる清潔なアイドルなので。クリーンな感じではない気がするので。下品だし(笑)、好みではないかもですね。でも「頑張ってるな」とは思います。