そこからは、「ワロタピーポー」「イビサガール」「ナギイチ」というシングル曲で、3万人のファンのテンションをさらに上げていく。ここで最初のMCを挟み、6曲目にパフォーマンスされたのは、NMB48の記念すべきデビューシングル「絶滅黒髪少女」。
イントロが流れた瞬間、ファンのボルテージがぐっと上がったことが、声援からも伝わってくる。「RESET」「約束よ」と公演曲が続いたあとは、山本のソロ活動を支えるバンド・チームSYがステージに上がり、まずはソロ曲「ジャングルジム」と「抱きしめたいけど」を披露。そこからは山本以外のメンバーも加わり、山本が作曲したNMB48ナンバー「孤独ギター」、人気曲「HA!」をバンドサウンドでパフォーマンスする。「孤独ギター」からは、山本もエレキギターをかき鳴らし、エモーショナルなプレイで魅せる。
2度目のMCのあと、13曲目の「結晶」から17曲目の「夢は逃げない」までの流れは、NMB48に対するこれまでの思いとこれからへのメッセージが感じられる内容になった。特に、研究生メンバーと山本でパフォーマンスした「夢は逃げない」は、夢から逃げずに夢を実現した山本から、これから夢に向き合い、夢をつかもうとする後輩たちへの強烈な叱咤激励だったのではないだろうか。
続くユニットコーナーでは、「Bird」で山本彩、山本彩加、山本望叶による“山本トリオ”や、初期メン7人による「嘘の天秤」、白間美瑠のソロから吉田朱里のソロへとバトンが繋がれる「友達」などが会場を盛り上げていったが、その熱をさらに上昇させたのが、サプライズでステージに登場した卒業メンバーたちだった。23曲目の「俺らとは」では、同曲を歌ったユニット“俺ら”のメンバーである小笠原茉由、三秋里歩、岸野里香、山口夕輝が、24曲目「プライオリティー」では百花が登場し、熱狂を生んでいく。