2019.03.11 公開
中山咲月が「美」について語る。「美しさはずっと追求してくこと」

中山咲月  画像 1/2

Q: モデルに興味を持ったきっかけは何ですか?
中山:まわりの親戚とか友達とかに勧められて、この業界に入ってきたんですけど、最初は正直やめたいって思って いました(笑) 当時はまだ自分のこのスタイルが確立する前で、モデルさんとなると、この服を着てって言われて、着る じゃないですか。やっぱり可愛らしい服とか、スカートとかが入ってて、その時は何もわからなかったんですけど、服が 嫌いだったんですよ。服を着ることが好きじゃありませんでした。ただ与えられたものを着るだけって、違和感がずっと あったので、モデルって仕事が嫌な時期がありましたね。レディスのどんなにかっこいい服を見ても、なんか違うなって いうのがあって。でも、メンズファッションを初めて見た時に、これ女の人着てないけど私すごい好きだなって思えました。

 

Q:言語化すると「ジェンダーレス(無性別)」ってことになってしまうと思うのですが、この言葉で表現できている と思いますか? もしくは他の言葉で説明するとしたらどう説明しますか?
中山:細かく見ていけば、性別ってひとことでまとめても、もう何百通りもあると思っています。やっぱりひとことで表現 するのは難しい。なので、最初は迷っていました。どうにかこの私自身を広めていくにあたって、ひとことで表せる言葉が ないといけないなってずっと思ってたんですが、今はもう言語にとらわれずにありのままで生きています。「どういう性別な の?」って聞かれた時は、こうで、こういうとこがありますって言った後に、「中山咲月で覚えてください」って言えたらいい なって思っています。同じような悩みを持ってる人がたくさんいるので、そういう時にパッと“中山咲月”を思い浮かべてく れたら嬉しいです。

 

Q: 美しさって何だと思いますか?
中山:私が思う美しさは、ずっと追求してくことだと思います。自分自身はゴールのない勝負をしてるというか、何かを 追いかけてる人ってすごいキラキラしてるじゃないですか。自分の好きなもの、似合うことに対してずっと突き進んでく 姿はすごい美しいって思います。見た目とか関係なしに誰に何を言われようとも、突き進んでいけるその姿勢っていう のが美しさなんじゃないかなって思います。

 

Q:いつか人を愛せる時が来ると思いますか?
中山:来ない気がしていますね。良い意味でも悪い意味でも人にあんまり興味がありません。結局気がつくと自分 自身のことばかり考えてる時間が多いので、自分自身をちゃんと愛せるまでは人を愛せないのかなって思います。

 

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