また、ライブ中のファンの表情についても言及。「ぼーっとして、瞑想しているみたいな顔をしている人がたくさんいるんです。それを見ると、ニヤッとしちゃうし、快感ですね」と笑顔をみせた。一方で、「冷静に見ている人がいると、ちょっと不安になる」とも告白。「ライブ中、全体の空気感を波形みたいに感じているんですが、1人だけズレているように見えると、そこに目がいってしまう。カメラのランプがつくはずのタイミングでつかないと気になるのと同じ感覚です」と、表現者ならではの感覚を語った。
さらに、約5万人の観客を前にする心境については、「正直、楽しいとか景色がきれいとか、そういう単純な感情ではない」と率直に語る。「それぞれが、どんな思いでスケジュールを調整して、チケットを取って、どんな日々を過ごしてこの日を迎えたのかを考えてしまうんです。恋人と来ている人、親子で来ている人、友だち同士、1人で来ている人。さまざまな背景を持った4万5千人が一堂に会すること自体がすごいことだと思います」と胸の内を明かし、「来てくれたこと自体がありがたいことです」と締めくくった。
最後にNissyは、「公開までたどり着けて本当によかったです。クリスマスや年末年始も、ぜひ映画館で楽しんでください」とメッセージを送り、拍手と歓声に包まれた。
次に、ドキュメンタリー作品『Nissy -Documentary Movie-Re:10th Anniversary Final BEST DOME TOUR』の上映前に行われた舞台挨拶に登壇したNissyは「本当に1300時間撮影して、何か月もかけて何十人かで編集をされていたみたいです。シーン数が圧倒的に多いです。撮る人と撮られる人との関係が成立していないとできない距離感で撮影していますので、その感覚で観てほしいなと思います」とアピール。加えて、「今回は、ライブのツアー合宿からの1300時間を2時間に収めた感じです。なんかさ、1300時間を2時間って伝わらん」と言葉を打ち込み会場の笑いを誘った。
そして、Q&Aコーナーで、ライブを作り始める前から映画にしようと考えていたか質問されると、Nissyは「やっぱりライブの気分で皆さん会場に来られるわけであって、そこに映画のような物語が展開されるとは最初は思わないじゃないですか。どうやってライブを見に来たテンションで映画も観られるようなテンションに誘導していくかですよね。だから、なるべくストーリーは簡単にしておかないと。かといって、真剣に画面を観ていれば物語は進んでいくので、映画館という環境でわかりやすいストーリーが展開されすぎるとつまらないと思われるだろうし。だから、あくまでもライブ7、映画3みたいな感覚で作ってきましたかね」と打ち明けた。
次に、ファンの想いがNissyに伝わる瞬間はどんな時か尋ねられると「ライブだと表情と空気感ですね。よく言っているんですけど、会場の雰囲気って場所によって違うんです。ステージに立てば分かります(笑)。それ以外だとSNSとかですかね。いろんなコメントをいただきますが、温かい言葉はうれしいですね。温かくなさそうな言葉は見ないようにしています」と答えた。
さらに、「チームNissyを一言で表すと?」との質問には「百花繚乱。多くの才能や個性、表現がステージで一気に花開くこと。各セッションの演出が気持ちよく繋がった時はくぅーーー!ってなりますね」と吐露した。
最後に、メッセージを求められたNissyは「これからご覧になれる皆様、心より感謝いたします。いろんな私をご覧になられるかと思いますが、こんな感じで作っていたんだなーと、しみじみと感じていただけたらと思います。本当に見に来てくれてありがとう。その気持ちにLove you(絵文字でハート)」とコメントした。
【作品概要】
■タイトル
<ライブ>Nissy Entertainment Re:10th Anniversary Final BEST DOME TOUR The Movie
<ドキュメンタリー>Nissy -Documentary Movie-Re:10th Anniversary Final BEST DOME TOUR
■公開
2025年12月23日(火)より全国の映画館にて2作同時公開
■配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
■コピーライト:(C)Nissy Entertainment




