また、被害の約7割が国際電話を経由したものであり、従来多かった固定電話だけでなく、最近は、携帯電話にも詐欺電話がかかってくる傾向が強まっていることも説明。国際電話は番号の先頭に「+」が表示されることが特徴であり、内海支援官からは「海外からの電話を受ける必要がない方は、国際電話の着信自体を遮断することが有効」として、「特殊詐欺被害を未然に防ぐために、国際電話の利用休止申し込みを推奨しています。休止の申し込みは申込書に記入し最寄りの警察署にお持ちいただく方法の他、オンラインでも受け付けています。」と説明した。
内海支援官は「国際電話の着信を遮断することで、犯人との接触を未然に防ぐことができます。今日来場された皆様だけでなく、ご家庭や地域でもぜひ広めていただき、皆さんも『みんなでとめよう‼国際電話詐欺#みんとめ』への協力をよろしくお願いします。」と呼びかけた。
第3部では、岡山県出身の俳優・オダギリジョー氏を迎え、内海支援官とのトークセッションが行われた。
オダギリ氏は「被害者の多くが『自分は騙されない』と思い込んでいました。被害は金銭的損失だけでなく、家族関係が崩壊してしまった実例もあります。私のふるさとここ岡山でそのような目に遭う方が一人でも減り、安心して生活できることを祈っています。」と述べ、被害防止に向けたメッセージを発信した。
更に、岡山県警察の警察犬の活動紹介や嘱託犬協会の取り組みについても紹介、警察だけでなく地域や民間団体との協力の重要性を訴えるとともに、最後に内海支援官は「今後も特別防犯支援官として、地元岡山を中心に特殊詐欺被害防止に努めます。」と締めくくった。
【開催概要】
■催事名:特殊詐欺等被害防止緊急対策会議
■実施日:2025年8月28日(木)
■実施会場:岡山県警察本部
■出席者:警察庁 特別防犯支援官 STU48 内海里音氏、オダギリジョー氏