2023.12.08 公開
続いてセレクトした第18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」という、タイトルからしてもセンセーショナルな回を上げ、作品の特徴でもあるZAT隊員の明るさが目立つエピソードが多い中で、時折描かれるシリアスな展開も『ウルトラマンタロウ』魅力の一つだと語った。
イベント中も再三、本作の特撮の凄さを口にした庵野氏だが「私は『ウルトラマンタロウ』と『ウルトラマン80』が、「二大凄い特撮」だと思っていて、『センスのタロウ、技術の80』だなと」と、2作のちに制作された作品と共に名前を挙げ、今も昔も変わらず特撮に心躍らせる自身について「大人になれないまま、ずっと子供のままここまで来ました」とおどけてコメント。
さらに会場を見渡しながら「ここには『ウルトラマンタロウ」の良さに気付いている方々が集まっていると思います」と語り掛け、自身も特撮ファンの一人として、この日集まったファンと交流する一幕もあった。
今回のセレクションでは55周年だった『ウルトラセブン』のエピソードだけの選出になる可能性もあった中、50周年のこのタイミングで庵野きっての願いもあって実現した『ウルトラマンタロウ』の上映。
最後に「これからも変わらず、ウルトラマンシリーズを観続けていただきたいです」と、会場のファンに向けて想いを伝え「タロウ愛」を熱く語り尽くしたイベントを締めくくった。
庵野氏がセレクトした『ウルトラマンタロウ』に加え、『空想特撮シリーズ ウルトラマン 4Kディスカバリー』の1エピソード「生命のものがたり」上映も行われる「円谷映画祭 2023」。
ファンにはたまらないラインナップとなるこの機会に是非劇場に足をはこんでいただきたい。
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