矢印のアイコンを見上げるシーンでは、天井からつるされたカメラが北川にレンズを向けたまま勢いよく上昇していく様子を見て、「すごい!感動しました!」とにっこり。また、矢印のアイコンが北川の正面から素早く頭上に移動していくシーンでは、特殊な機材を使った独特の撮影スタイルを初めて体験した。カットがかかった瞬間、すぐさま振り向いて、カメラの軌道とそれを動かす数人のスタッフの姿を確認し、「マンパワー(人力)で動かしているんだ」とつぶやいた北川。「意外とアナログなんですよ」と種明かしした監督とプレイバックを見ながら、「斬新なカットになりましたね」と笑顔でコメントしていた。
■北川景子 スペシャルインタビュー
――今回のCMではさまざまなソリューション(解決)に向けて矢印が登場しますが、北川が今一番解決したい矢印はどこに向いていますか?
小さなものから大きなものまで、いっぱいありますね。大きなものでいうと、お芝居をさせていただいているので、日々現場に立つと「もっとこうした方が良かったかな」とか正解が分からなくて、いろいろな方向に矢印が向いているんじゃないかなと思いますし、家庭と仕事とのバランスといいますか、そういう見定めも非常に難しいと思いながら過ごしています。あとは、子育てもそうですね。「おなかがすいた」と言っている子どもに、今おやつを与えるべきなのか、それとも、我慢させて夕飯まで待たせるのか、みたいな。献立も、朝これを食べさせて、昼を食べさせて、夜は何を作るか。お弁当のおかずにしてもそうですし、もう矢印だらけという感じです(笑)。
――CMには、海・陸・空・宇宙全てをフィールドにした三菱重工グループのソリューションが登場しますが、
北川にとって「自分のフィールドだな」と思う場所はありますか?
働いている時でしょうか。10代からこの仕事をして、北川景子として現場に出ることは唯一長く続けていることでもあるので、自分のフィールドに立っているとか、戦っているみたいな感覚があるかなと思います。でも、自宅もそうかな。ちょっと鎧を脱いで、唯一安らげる自分のフィールドというか。だから、現場と自宅と2種類のフィールドが自分にはあるのかなと思っています。あと、実は元々宇宙に興味があって、幼稚園の頃、宇宙飛行士になりたいと思っていた時期があるので、今回のCMをきっかけに三菱重工さんにいろいろと教わりたいなと思っています。宇宙に興味を持ったきっかけは、日本人の宇宙飛行士の方が宇宙に飛びたった映像を見た時です。すごくかっこいいなと思いました。元々船や飛行機とか乗り物に興味があって、その中でもロケットで宇宙に行くことに惹かれたという感じです。そう簡単には絶対なれないですけど、宇宙飛行士への憧れはありましたね。
――三菱重工グループの「Move The World Forward」のタグラインの通り、今回のCMでは前に進む姿が印象的ですが、北川がこれまでに一歩前へ踏み出した瞬間は?
一番大きな一歩は、やはり17歳でこの業界に足を踏み入れた時ですね。当時住んでいた兵庫県から引っ越して、東京の学校に転校して、全てを捨ててというと大げさかもしれませんが、その時の自分にとっては本当に全部捨てて、この仕事で頑張るんだという思いでした。うまくいくかどうかも分からない一歩を踏み出すのは、大変な勇気が必要だったなと。それから、やはり結婚したことはとても大きな一歩でした。家庭を持つと仕事はどうなる?とか、最初は結婚というものにそう簡単に一歩足を踏み入れることができなくて。今にして思えば、本当に良かったことですが、当時はすごく勇気を出して一歩を踏み出したし、子どもを持つ・持たないという時も、大きな人生の岐路に立たされたといいますか。それでも、子どもを授かって本当に良かったと思いますし、それぞれその時はうまくいくのかどうか分からない一歩でしたが、踏み出して良かった一歩がたくさんあると思います。
――新CMは2026年1月1日から放送中ですが、2026年はどんな年にしたいですか?
とにかく家族みんなが健康でいきたいなと思っています。何が正解なのか分からないのですが、家庭と仕事のバランスを見定めながら、どちらも一生懸命頑張れる年にしたいなと思っています。





