映画『マイスモールランド』舞台挨拶(※提供写真) 画像 4/7
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一番撮影で思い出に残ったシーンについて嵐は「クライマックスのシーンです。そのシーンを撮り終わった時に、監督が涙を流してくださって。演技で人を感動させることができるんだと、初めての感情でした」と述べ、そのシーンの後、思わず嵐をハグしたという川和田監督も「私もあの時のシーンは印象的でした」と同意。奥平は「聡太の家で、サーリャと弟のロビンと一緒に絵を書くシーン」だと言い、「とても大きな木を描いたんですよ。で、その後に皆で『どの色を追加していくか』って話して、そして、リオン君は<お絵かきしりとり>をやってて、すごく楽しかった」と思い出を語り、川和田監督も「リオン君、夢中になってずっとお絵かきしてて、ずっと手からスプレーを離さなかったんです。」と語った。
そして最後、監督から「私は、オープニングの結婚式のシーンもとても思い出深いです」との言葉も。「難民申請中の方には(出演することで不利益が出る可能性があるので)、メインのキャストとしては出演頂いていないのですが。だけど、この映画のオープニングにはエキストラとして出演していただいていて。私自身も、いくつか(本当のクルドの)結婚式に自分も参加させてもらって、その時に見たことからこのシーンは作っているので。だから、想いが強いです」と付け加えた。
その後、18歳で新成人を迎えることになった2人がその気持ちを語る場面も。
嵐は「成人といえば20歳だと思っていたので、まだしっくりは来ないんですが、責任感を持って生活しようと思います」と頼もしい発言!その後、奥平は「成人してるんだ、という実感があまりないんですけども」と前置き、しかし「つい最近の撮影で日をまたいで撮影する機会がありまして。これまでは年齢の為に時間制限があり、できなかった撮影なのですが、今年高校も卒業して、初めて日をまたいで撮影して『眠かったな、、』というのをすごく覚えていて笑 大人の人はみんなこれやってるんだなーと思うとすごいなと!僕も頑張ろうと思います」と宣言、笑いを誘っていた。
そして、監督やキャストへのサプライズとして、同じ「分福」チームの一員であり、同時に川和田監督の先輩でもある是枝監督からのサプライズの手紙が。
「この映画の企画書を読ませてもらってから、何年経ったのか、もう忘れてしまいましたが、どうしても映画にしたい、しなければならないというあなたの切実さをひしひしと感じたことははっきりと覚えています。あの日、この作品が間違いなくあなたのデビュー作にふさわしいと確信しました」「この映画が難民問題を扱いながら、青春映画としても成立していることを僕はとても素晴らしいと思っていますが、それはあなたの<海図なき航海>という、まさに青春そのもののような映画作りという旅に同行してくれた2人がいてくれたからこそだと思います」「仲間たちと、今日は作品のお披露目を心から喜んでください。祝ってあげてください。明日からは、あなたにとって、このデビュー作が最大のライバルになります。強敵ですよ。
また、長い旅が始まります。頑張ってください」という温かいメッセージが寄せられ、川和田監督が思わず涙ぐむシーンも。
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「是枝さんの背中を追ってきたので、こういった言葉をもらえると励まされます。やってきてよかったなと。ここで止まらず、この作品を届けていくことが私にとってやらなければならないことだと改めて思います」「この2人(嵐莉菜、奥平大兼)、そしてその家族の皆さんがいなければこの映画は作れなかったと思うので、出会えたことに感謝してますし、この2人のことはずっと心から離れないですし、ずっと見ています」と感謝を述べ、最後、「この作品を信じて応援してくださったたくさんの皆さん、クルドの皆さんのおかげで、この日を迎えることができました」「少しずつ<知る>という事を重ねることで無関心が関心に変わっていくことで社会が変わっていく、と信じてこの映画を作りました。この映画がその第一歩になれればと心から願っております」と、いう監督の願いとともに舞台挨拶の幕が閉じた。








