浜辺は卒業について「最近、家がきれいになりました!」と部屋を片付け、散らかった生活から卒業したと明かす。「丁寧生活の始まりです。台本や見なきゃいけないDVD、手紙の書きかけとかが机の上に置いてあったんですが、手紙も全部書いて、DVDも見て、台本も片付けて…白い机なんですが、気持ちもまっさらになりました。すごく晴れやかです」と笑顔で語った。
一方、杉野は「この間まで、現場に行く時にちゃんとおしゃれをするようになりました」とラフな服装からの卒業をアピール! ちなみに、そうすることを決断した理由について尋ねると「カッコいいから!あと、しっかり気持ちのスイッチが入るからです。『おしゃれは足元から』って言うじゃないですか? いい靴を履いてるとスイッチが入ります」と浜辺と同様に晴れやかな笑みを浮かべて語っていた。
©2022 映画「やがて海へと届く」製作委員会 画像 5/5
最後に岸井は、改めて劇場に足を運んだ観客への感謝を口にし「この映画は喪失と再生の物語と言っていますが、季節的に、これからみなさんも何かを失ったり、別れを経験することがあると思います。生きていたら、哀しい気持ちになることはあるんですけど、私は哀しい気持ちのまま、何か他の感情がないか探れると思っています。哀しい気持ちのままでいいから、哀しいに浸かろうと思えばいくらでも浸かれるけど、何か他の感情がないかを探しながら、楽しくこれからも生きていきたいと思っていて、それを伝えたいという思いながらこの映画を作っていました。それが伝わればと思います」と呼びかけ、温かい拍手の中、舞台挨拶は幕を閉じた。
『やがて海へと届く』
4月1日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
©2022 映画「やがて海へと届く」製作委員会
配給:ビターズ・エンド