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また、清水監督からは、「制作会社や配給会社から断られた時には、ショックを受けていたけど、斎藤工くんが「これは逆に行ける」と言ってくれて心が折れそうになった時にも勇気付けてもらいました。常に斎藤工くんが、「これは絶対に映画にすべきだ」と言ってくれて何回もプロジェクトを立て直してくれたことで、3年かかりましたが、無事制作に辿りつきました。映画の情熱ってこういう事かということを斎藤工くんに教えてもらいました。もはや足を向けて寝ることができません。」と制作まで様々な困難を斎藤工を中心としたチームで乗り越えてきたエピソードが語られた。
さらに永野からは、「韓国でのリアクションが最高でした。上映会場は美容整形が盛んなエリアだったので、もしかしてボコボコにされるかなと思っていたんですけれど、皆さん爆笑してくれて。後半とかゲラゲラ笑ってくれて、最高の思い出です。」と韓国での本作の大きな反響について語った。
また、『バランサー』で脚本を務めたはしもとこうじからは、『MANRIKI』本編を観た感想として、「本当に面白くて、韓国でウケるというのが凄く理解できます。日本のお客さんは、ここ笑っていいのかな、と思うかもしれないけれど、面白い場面が沢山あるので、大いに笑って欲しいですね」と本作の感想が語られた。
そして、この日集まった観客とのティーチインでは、様々な観客からのリアクションや質問が飛び交う中、斎藤からは、昨今の映画のヒット傾向についても触れられ、「今、映画の成否にはInstagramやSNSの力ってとても大切だと思うので、『MANRIKI』もそうですけど、是非応援お願いします」と観客への呼びかけが行われた。
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また観客の女性から「沢山の笑いの要素が入っていると思うんですけど、斎藤さんは普段からネタを書かれていたりするんですか」という質問に対し、「僕が、というよりも本当に周囲に才能ある芸人さん、俳優さん、アーティストさんたちが沢山いらっしゃるので、その方々の才能を多くの人に知らせたいという思いがあるんです。」と語り、「例えば、永野さんって日本国内では“ラッセンの人”というイメージがあって、そういう代名詞があることは、それはそれでとても素晴らしいことだと思うけれど、単独ライブとかを拝見すると、凄いネタが沢山あってこの人の才能や世界観ってスティーブン・キングみたいに、世界に届けるべき才能だよなって思うんです。北米の方々とか凄く好きなんじゃないかなって思いますね。」と語った。
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そして斎藤から、「こういう時代だからなおさらですけど、映画って本当に自由であるべきだと思うし、“チーム万力”という座組みじゃなくても、沢山の才能ある方々のいろいろな取り組みや表現が生まれて欲しいと思います。僕は日本の芸人さんって、本当にアーティストだと思うんですよね。その姿が「滑稽である」というところを観て感じて欲しいですし、生きていると僕自身も滑稽な時間を過ごしているなと思う時もあるんですね。でも僕が映像作品を観ていて、自分とリンクするのってそういう「滑稽な人」を観た時なんですよね。そういう人を描きたいという思いが根底にあります。」とものづくりに対する思いが語られた。