ここでMCからスペシャルゲストが呼び出されると、“雀のガッコの先生が~♪”、と「雀の学校」の童謡に合わせて、疎開保育園の園児たちを演じた子どもたちがサプライズで登場!キャスト達は花束を受け取り、1年前の撮影当時に比べ随分と大きくなった子どもたちに驚きと喜びを隠せない様子。すっかり劇中時の保母を演じていたときのような優しい表情を向けながら久々の再会に戸田は「別人!!かわいい~!おかっぱどうなったの!(笑)」と、子どもたちの成長の速さをしみじみと感じます。みっちゃん先生に懐いていたケンちゃん役の村上秋峨くんは、大原に緊張しているかどうか尋ねらえると、少し恥ずかしそうにしながらも「わからない~でもすごく嬉しいです!」とかわいらしくコメント。キャストたちから沢山のエピソードが繰り広げられたヤッちゃん役の中島琴音ちゃんは「皆さんにとっても会いたかったので、嬉しかったです!」と完璧なコメントが!「感じていただけましたでしょうか、これが大女優の琴音でございます!」と戸田からも紹介を受けると、「ありがとうございます!」と、嬉しそうな様子を見せた。
最後にこれから映画を鑑賞する観客へ向けて、「6人の子どもたちがこうやっているだけで、大変そうな感じしますよね(笑)そんな沢山の子どもたちの、奮闘ぶりも楽しんでいってください。」と監督がコメント。大原は「嬉しいですね~。こうやって子どもたちの顔を見れたのが本当に嬉しいです。子どもたちとの撮影は大変だったけど、子どもたちも大変だったと思います。この映画を観ると、いつだって子どもたちを守っていかなきゃなと思える作品です。この戦時中は、決して平和な時代ではないんですが、観終わった後は不思議と平和な気持ちになれる映画だな思います。観て欲しい映画というよりは、絶対に観なくちゃいけない作品です。この作品が多くの方々に届いてほしいと思います」と本作に対する熱い想いを語ったた。
最後に戸田は、「もっと子どもたちと時間を過ごしたかったです。この作品は未来ある子どもたちを守りたいと、私も初めて実感した現場でした。ケンちゃんのモデルの方は今も存命されている方です。私たちが演じていくというのがそれだけ重要で、どれだけの責任かということを向き合って演じていました。実際に戦争を体験していて、今も生きている方たちのお話を聞けるのが、もしかすると私たちが最後の世代ではないのかなと思います。この作品は戦争というものが実際にあった話で、どれだけ悲惨なものということが、伝えられる映画です。私たち世代やそれよりも若い世代の方々、その当時を生きた方々、皆さんに伝われば嬉しいです。この作品がこれからどこまで皆さんの心に残るかは分からないですが、10年、20年先も心に残る大事な作品になればいいなと思います。本日はありがとうございました」とメッセージを贈りました。1年ぶりとなるキャストと子どもたちのサプライズ再会も叶い、かけがえのない時間となった本イベントは、終始暖かい空間に包まれながら幕を閉じた。
【あらすじ】
東京も安全ではなくなっていた1944年。戸越保育所の主任保母・板倉楓は、園児たちを空襲から守るため、親元から遠く離れた疎開先を模索していた。別の保育所・愛育隣保館の主任保母の助けもあり、最初は子どもを手放すことに反発していた親たちも、なんとか子どもだけでも生き延びて欲しいという一心で我が子を保母たちに託すことを決意。しかし、戸越保育所の所長がようやく見つけてきた先は古びた荒れ寺だった。幼い子どもたちとの生活は問題が山積み。それでも保母たちは、地元の世話役の協力をえて、子どもたちと向き合い、みっちゃん先生はオルガンを奏で、みんなを勇気づけていた。戦争が終わる日を夢見て…。そんな願いをよそに、1945年3月10日、米軍の爆撃機が東京を来襲。やがて、疎開先にも徐々に戦争の影が迫っていた―
■出演:戸田恵梨香、大原櫻子、佐久間由衣、三浦透子、堀田真由、福地桃子、白石糸、奥村佳恵、林家正蔵、夏川結衣、田中直樹、橋爪功
■監督・脚本:平松恵美子 ■原作:久保つぎこ『あの日のオルガン 疎開保育園物語』(朝日新聞出版)
■音楽:村松崇継 ■主題歌:アン・サリー「満月の夕(2018ver.)」(ソングエクス・ジャズ)
■配給:マンシーズエンターテインメント ■コピーライト:(C)2018「あの日のオルガン」製作委員会 ■文部科学省特別選定作品(一般劇映画)
■オフィシャルサイト:anohi-organ.com ■オフィシャルツイッター/フェイスブック:@anohinoorugan #あの日のオルガン