二度の挫折を経験も美容師として神戸元町のROSETTA+で活躍する大倉さんに、これまでのキャリアや今後のサロン像、美容師像を聞いた。
【さらに写真を見る】ROSETTA+大倉武「二度挫折しても美容師を諦められなかった」(5枚)
Q.美容師を目指したキッカケを教えてください
中学校1年生の時に古い洋楽などの音楽にハマり、その音楽のルーツを探っていくとその年代のファッションやヘアーが音楽に関わっているのを知りヘアーに興味を持ち始めました。高校生になって色や形などを作るのが好きで芸大に行きたいという考えもあったのですが、音楽や映画のルーツからヘアーが特に好きになったので美容師を目指し始めました。当時は美容師になりたいという声が少ない中で美容師を目指しました。
Q.専門学校卒業後はどのようにキャリアを積まれていったのですか?
岡山のサロンに期待を膨らまして入社したのですが、3ヶ月くらいで当時ならではのいじめや差別を経験し理想と現実のギャップで退社しました。退社後は、美容から離れて他でバイトをしていたのですが、どうしても美容師をしたいという気持ちがありました。
そんな時に神戸で有名サロンの作品集やオーナーさんの作品、活動を知り、惚れ込みました。そして、そこに入りたい一心でバイト代をためて神戸へ行きました。その有名サロンに入社することは出来たのですが、首を悪くしてしまい退社し、療養のため二度目の挫折を経験しました。二度の挫折を経験しても美容の本や髪型の本も見ていると気持ちが盛り上がっていく自分がいました。やはりどうしても美容師を諦められなかったんです。二回辞めて、それでもやりたい職業ってほんとにやりたい事だと思い療養して復活しました。
もともとのサロンが撮影や作品を作るサロンだったので、それの影響でカメラの勉強をしたり、作品を撮ったりしていました。今のサロンは作品作りや撮影がないサロンだったのですが、自分が入社してクリエイティブや作品をどんどん作るサロンにしていきました。店長を経て前オーナーから経営譲渡され、スタッフも残ってくれて今に至ります。
Q.現在のお客様はどういった方が多いですか?
個人では年代は30代半ばぐらいのオシャレに敏感な子育て世代や元町の中心街とのことで40代のファッションに敏感な方が多いです。サロン全体でいうと20代後半のバリバリ働く女性の方が多いです。