元々親が経営していた元町のお店を「Re Beaut」という名前に改め、親と一緒に1からスタートしました。そして、本当は施術を受けてほしいのに、受けてくれない人をたくさん見てきたという歯がゆい思いから、すべてのメニューにスパとトリートメントが付いたコースメニューのみの扱いとしました。初めはコストばかり気にした経営な上、売上もなくプライドの高さから人の話もあまり聞かず、苦労をしました。心境に大きな変化があったのはちょうどオープン3周年の時でした。3周年記念でお客様全員にミニソープを配り、使い方など詳しく説明したことで、顧客としっかり向き合う心の余裕が生まれました。この時からカウンセリングなどに時間をかけたいと思うようになり、2年前の2018年から、カウンセリングなどの時間をきちんと取らせていただきますと伝えるようになりました。カウンセリングで1時間とることもあるので、トータルで施術は平均2~3時間。いい意味でも悪い意味でもお客様を選ぶ今のサロンの形態が出来上がりました。今では自分の考えに賛同して共感してくださるファンの方に囲まれて仕事をしているので、すごくやりがいを感じる毎日です。
―現在のお客様の層はどういった方が多いですか?
30代以上のお客様が中心です。
抜け毛や髪のダメージなど技術以外の部分に深い悩みを持った方が多く、男女比率は9割が女性です。
―西村さんが目指す美容師像を教えてください。
ヘアスタイルだけでなく、お客様の悩みを通して髪や肌の本当の美しさを知っていただくことを目指しています。そのうえで、内側からの健康を通してお客様の美と体を守っていきたいと思っています。サロンは美と健康、Wellness(ウエルネス)の要素が強く、その場のキレイよりも未来もずっとキレイでい続けてもらうことがテーマだと思っています。